第3話 ヒーロー減少

「えっ?母さん、そんなに喜ぶことなの?」

母さんの見たことのない動きに、ビックリしすぎて、頭が混乱していった。

「喜ぶことよ!最近は、能力が開花しないまま、一生を終えてしまう人だっているんだから。 

それに、緋色くらいの年で、能力が芽生えることは、滅多にないことなの。

これからもヒーローとして,,,,,」

「ちょっと待って、1回考えさせて。」

 能力が開花しないまま、生涯を終えてしまう人がいるってことは、ヒーローが減ってきてるってこと?

それに、昔、母さんが、

[能力が開花しない人は、能力の膨大な威力に負けて、寿命が短くなってしまうのよね。]

って、いっていたような気がするような。

「緋色?ヒーロー活動、やってくれる?

やってくれるのなら、申請とかを早めにやっとかないといけないんだけど。」

「母さん、もう少し、考えさせてくれる?

私もまだ、高校生だし。」

「そうよね。お母さんも早とちりして、ごめんなさいね。

意思が固まったら、すぐにいってね。」

 母さんのその言葉を聞きながら、私は、自分の部屋に入っていった。



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