マイ・スリーパー

夜が長い

夜が長い

夜が長いのは

僕が空っぽなせい


食べたいものなどない

やりたいことなどない

眠る気にもなれない


ときどき込み上げる憎しみが

ほんとうは

誰かのためのものであるような

そんな気がしたんだ

空っぽな僕の中にも

何かが眠っているような

そんな気がするんだ


夜が長い

夜が長い

夜が長いのは

僕が空っぽなせい


何も美味しくはない

何も楽しくはない

眠ることもできない


しょっちゅう溢れ出す虚しさが

ほんとうは

自分のためのものであるような

そんな気がしたんだ

空っぽな僕の中にも

誰かが眠っているような

そんな気がするんだ


起こしてくれとせがむ

もう一人の僕がいる

そんな気がしたんだ

明けない夜がないのなら

覚めない夢もないだろう

そんな寝言が

聞こえてくるんだ


空っぽな僕の中にも

何かが眠っているような

そんな気がしただけ


明けない夜が始まる

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