第194話まあ友人を廃人に出来るのはあの人達だよな

ショタの方で遅くなりました<(_ _)>

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 周平視点


「で、本当はどうしたんだ?」

「私だいたい予想はできているかな。友人君が次の日まで疲労しているなんていくつかしないしね」

「たまにお前らの友達を辞めたくなるわー」

「少し前までアイアンクローでビクビクしてた人達には見えませんね」


 眞子さんがはわはわ状態が復帰できるまで、友人のゴリラパワーのアイアンクローを受けていた。

 まだまだ小学生の頃の姉には及ばないがな。

 今は四人で神社までの通り道に出店が出店されていたので歩きながら食べれるものを買って歩いている。

 真ん中二人は湊と眞子さんで、俺と友人はお互いの恋人の外側の隣の位置にいた。

 これなら傍から見たら友人達はただの友達に見えるだろう。

 そろそろ隠蔽工作も止めても……無理だな、あの六組連中は血涙血鼻水を出しながら友人を亡き者にしてくるに違いない。

 俺は湊を怒らせると怖いと知っている小学生の頃からの友達が説得したから、まあたぶん大丈夫?

 湊を俺の事で怒らせると学生生活がやばいことになるしな。未来の生徒会長(強権も使う)は怖いものだ。

 んで眞子さんは男子生徒にかなり人気がある。

 本人はちょっとヤバすぎね?と思うくらい自己評価が低いのだが、かなりのワガママボディの可愛いひぐっ!

 痛い痛い、頼むから人の思考を読んで俺のコートのポケットに一緒に入れている手の甲を抓らないで湊よ。

 まあ眞子さんは学校で男子生徒限定なら湊を上回る人気なのである。

 ソルト&シュガーに大罪を融通しての情報だから間違いないだろう。

 今は六組全体で眞子さんにちょっかいを出す連中を阻止しているが、付き合っているとなると男子達が発狂して隙をついて狙う連中が出てくるだろう。

 六組の男子は別に眞子さんを好きだから守っていない。

 普通に幸せになる男が嫌いだから阻止しているだけだ。

 友人からすれば都合もいいだろうから、もうしばらくは隠すのだろう。

 ふと思い出したソルト&シュガーに渡した大罪は憤怒だったんだが、いったい何に使うつもりなのか。


「まあ察しろよ…」

「昨日の参加で秋夜姉さんが来たんです」

「「ああ~」」

「ネタバレ早くない?あとあんまり言ってほしくねえんだけど」

「変な方に想像されるよりはましです」

「順調に尻に敷かれて行っているな友人よ」

「ガキの頃から尻でペチャンコになっている周平に言われたくねえ」

「ん?私のお尻が大きいと言っているのかな?」


 やはり秋夜姉さんだったか。

 あの混沌の中で実姉、しかもイジリ癖がある姉と会うのは最悪だな。

 俺なら憤死ものだから、友人もそうなのだろう。


「まさかの雨乞い2.14暴君閻魔のコスプレで登場です」

「「うわ~」」

「止めてそれ以上は言わないで」


 友人が両手で顔を隠して悲痛な声を上げた。


「いつもの唯我独尊で会場にモーゼの様に道が勝手に切り開いていくのは感動でした」

「家族の恥部を言うのマジ止めて」


 俺達の姉は何やってんだ?

 たしか友人の代わりに閑名家の行事をしているんじゃなかったのか。

 え?後で聞いたら分家と閑名家両親が何故かやる気を出して、いつも逃げて町のどこかで泥酔している槍ジジイをロープで拘束して、友人の代行の秋夜姉さんの代行をさせていたと。

 槍ジジイ、分家の人達に大人気だもんなぁ。


「頼んでいた本を買ってきてもらった直後に実姉のコスプレでしたから…」

「あれだぞ、今まで恥ずかしくて死にたいと思っていたのが馬鹿らしくなるくらい絶望するからな」

「私はちょっと見てみたいな」

「俺は絶対嫌だ」


 あー友人の気持ちが凄くわかる。

 何が楽しくて姉のコスプレを見なきゃならんのだ。

 湊は俺の初恋は秋夜姉さんと予想しているけど、そんなのは幼稚園の頃だぞ。今は本当にただの姉だ。

 彼氏さんと雨乞い2.14で遊ぶ時には、秋夜姉さんの裏話は折れ鍬と同じ使用禁止にされている。

 理由は俺と友人が精神に大きな傷負うからだ。


「同情するよ親友。俺も穴があったら入って砂袋で埋めて欲しいと思う」

「わかるか親友よ。姉のフンドシ姿は地獄だぞ」

「言うなバカ。想像したら心が死ぬじゃないか」

「嫉妬も出来ないくらい周平の顔が歪んでいるね」

「トモヒトは真っ青です」


 血は繋がっていなくても姉は姉だぞ。


「ん~、友人君のはわかったけど眞子ちゃんが元気なのがわかんないかな?」

「うっ」


 これ以上姉の事を話していると、新年早々男二人が使い物にならなくなると考えてくれたのか、湊が話を変えてくれた。


「そういややけに明るかったよな」

「行ったことないからよくわからないけど、本を書いて売るのは体力かなり消耗するはずだよね」

「ううっ!そ、それはぁ」

「俺が教えてやるよ」

「はうっ!?」


 ブルータスお前もかっ!?という感じで友人を見上げる眞子さん。

 あー初々しいカップルだね。

 結構恋人は裏切るよ。

 湊は俺の恥ずかしいこと人に話すから。


「馬鹿姉貴がコスプレして来たといったろ。どうしてきたと思う」

「そりゃ、友人君が絶望するのを見るため?」

「いやまあ、それもあるけどもう少しオブラートに包んでくんない湊ちゃん。ボディに効く」

「あ、焼きぞばありますよ!私が全員分奢りますから食べましょう!」

「逸らそうとしても無駄だよ眞子さん」

「ふぐぅ」


 よし眞子さんは不満たらたらそうだが沈黙させたぞ。


「俺に見せるだけでコスプレする馬鹿姉貴じゃねえよ。目的は眞子の書いた本だ。本の内容はなんだった?」

「確か……具視?」

「あ~私わかっちゃった」


 はて?

 眞子さん、本、具視、雨乞い2.14のコスプレ……。


「あ」

「眞子の具視の本を買いに来たんだよ。雨乞い2.14の創造主様が自キャラのコスプレしてお仲間引き連れて」

「「うわぁ……」」


 純様がご降臨なされたのかよ。

 しかも眞子さんの腐の書を購入しに。


「いえ、その、知人に見られるのは恥ずかしいですけど、背に腹は代えられないので、純ちゃんのおかげで完売しました……。あとネット販売も凄い勢いで売れてて。ええ、今の私はちょっとした小金持ちです」


「眞子ちゃん……」


 人差し指をツンツンしながら目を逸らす眞子さんに、何とも言えない顔をする湊。

 なるほどそりゃ元気になるわな。

 知人だがファンに買ってもらえてお金になったのなら、疲労なんて吹き飛ぶだろうな。

 俺も凝った料理を美味しく食べてもらえれば、後片付けも全然疲れずにできるもの。


「貴光さんは来なかったけど、美人過ぎる人達が集まってコスプレすると、人は近寄ることも出来ないんだぜ」

「何それ。ちょっとしたニュースにならね?」


 友人が美人過ぎるって言うのはかなり珍しい。

 なにせ周囲に美人ばかりいたから俺達の美人上限値はかなり高い。

 ……よし、湊は眞子さんイジリに夢中だ。


「姉貴が絶対にならないから安心しろって言ってたな」

「彼氏さんの影響力ってどこまであるんだろう……」


 話題が上がるたびに謎が増えていく彼氏さん。

 あの人絶対に純様を止めなかったどころか、喜んでコスプレ衣装を作っただろうな。


「うりうり、自分の恥ずかしいモノで幾ら稼いだの~」

「まだネット販売のは入っていないないよっ」

「止めて参拝に行くか」

「だな」


 純様案件は考えるだけで無駄で疲れるだけだ。

 休みの度に干渉されているけど、学校が始まれば収まるだろう。

 逃げる眞子さんを追いかける湊達を、俺達はさらに追いかけた。


 ◆◆◆◆◆◆◆◆


「福はー打ちー鬼は島送りー」

「おいおいそれは節分で身内用だ」

「「「「……」」」」


 後で聞いたが、閑名家分家が経営する神社を閑名家暴君を通して魔王様がお金と彼女の権力という暴力で、雨乞い2.14の創造主が一日神様になったらしい。

 何やってんの閑名家。

 そしてどこまで俺達に干渉してくる純様。

 ちなみに神社は歴代最高金額のお賽銭だったらしい。


ーーーーーーーーーーー


周平「さすがに平時に学校には来ないよな」

友人「もう姉貴を信じない」

眞子「純ちゃんだけなら」

湊「侵入してきたワンコより大騒動になるから止めて」

本当は、分家最長老(槍ジジイ凶信者)とか、分家が捕獲した連中に周平と友人がざまぁとか考えてましたけど。

何時まで正月やねんと思い直して、純様に〆てもらいました(´▽`)ノ

ま、これからしばらくは純様達は出番の無い学校編に戻ります。

ええ、待ちに待ったあの人が出てきますよ!(`・ω・´)

かなり出てませんでしたからね。

頑張って書きます!

上村先輩をっ!(*´▽`*)

え?

梅ちゃん先生?

最近ショタ、のじゃ姫、純様の幼女ばかり書いてたからなー(´・ω・`)

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