第187話純様の一日

なろうの俺の過去は不安定を読んでからか、頭を空っぽにしてからお読みください。

追記 純様の呼び方、鬼ではなくあきやと友人と呼び方を変更しました。前のを変更しないと…(;´д`)



「ん?んぁ~あ」


 目が覚めた。

 ……。

 まだ眠いおやすみ。


「ん。起きる」


 布団が私を離してくれない。

 仕方が無い、私は情けをかけることが出来る良い女。

 そしてちゃんとおやすみなさいが言えZZzz…。


「グルテン高原」

「グーテンモルゲン。今日はドイツ語で挨拶なんですね」


 眞子が教えてくれたおはようを使って挨拶をすると褒められた。

 ムフーッ

 リビングに行くとショタしかいなかった。


「今日はおっきい尻尾の猫?」

「いえ、攻めてみてタヌキにしてみました。似合います?」


 ショタは茶色のケモ耳に先っちょが黒いおっきなモフモフ尻尾をつけていた。

 メイド服はいつも通り。


「ん、モフモフ最強。貴光はよく猫を嗅いでた」

「やはりそうですよね。でも尻尾が大きいと上向きに出来ないし、少し重いので強く触られると抜けやすいんですよ」


 悩んでいるショタ。

 尻尾をどう取り付けているのか、それは聞いたらダメと貴光やみんなから言われている。

 急に触るとンッやアンッとか言うからショタは可愛い。


「みんなどこに行った?」

「すでにご主人様も皆さんも、学校や会社に向かわれました」


 ショタの作った朝ごはんを食べながら聞いたら時計を指差されながら返された。

 見ると十時を少し過ぎたところ。

 布団が私を離さなかったのが悪い。


「お昼はこちらでとりますか?」

「んー、しょくどーに行く。それまで雨乞いしてる」

「ではお昼に迎えが来るようにレオさんへ連絡しておきますね。私は午後からメイド講座の補助に行ってきます」

「ん、行ってらっしゃい」


 最後に出されたイチゴと牛乳が半分ずつのパーフェクトいちご牛乳を飲みながら、ショタがみんなの予定表が書かれたボードに書いていくの見ている。


 純:お昼食堂。後は適当

 奴隷メイド:夕方までメイド講座


「多くなった」

「そうですね。最近は落ち着きましたが年に一、二枠は増えますから」


 壁に設置されているボードは三枚ある。

 何人かはみんなで暮らすのが合わなくて出ていった子もいるけど、増える方が多い。出ていった子もよくウチにやって来るので、みんなの数はどのくらいなんだろう。


「貴光は学校?」

「そろそろ単位が危ないそうで、当分璃子さんにお仕事を半分請け負ってもらい通学するようですよ」

「ふ~ん」

「帰宅も遅くなるそうです」

「っ!?夜一緒に雨乞いするって約束したっ」


 さすが無理でしょうから帰宅されるのを待ちましょうねと言ってショタは私の食べたお皿を片付けて洗いに向かった。

 三日前に約束したのに…。


 着ていたパジャマのポケットからスマホを取り出し、アプリを起動して打ち込む。


『嘘吐き嫌い。ご飯の後に雨乞いしてくれなかったら口きかない』


 送信ボタンを押して電源を切った。


「今から雨乞いする」

「はいはーい。迎えは十二時でいいですね」

「ん」


 足がつかないので椅子からピョンと飛び降りる。

 2.14をしようかなと思っていたけど、2.1でネットで人を集めて集団で禿げ髷殿様を倒しにいこう。

 最近2.1がバージョンアップが多くて、みんなと遊ぶ時以外は2.1の方が楽しい。

 夕方ぐらいまではみんなもシューヘーも友人も忙しくて相手をしてくれないから、いつも誰かしている2.1の方がいい。

 だけどいつも2.1をしている人は働いているのかな?



 お昼になってお迎えの車が来たから会社に連れて行ってもらう。

 今日はレオの部下のオルクスさん。

 牛みたいに大きいけど、女の子が子供にいてどんなプレゼントすればいいか。大人の女性の私に聞いてくる優しいパパだ。

 力が凄くて、ハァハァ言いながら近寄ってきた変な男の人を片腕で持ち上げたりできる。

 それをあきやに言ったら片手で高い高いされた。

 楽しかったけど、あきやはみんなから怒られていた。


「おや?今日はこちらに食べにきたのかい純」


 大人ランチ常任理事国旗付きを食べているとでっかいスイカが目の前に現れた。

 上を向くと目の下に隈を作ったときわがいた。


「ん。ときわもご飯?」

「そうだね。眠る前に少しでも胃に何か入れておきたくてね」


 ときわは夜遅くまで働くきゃりあうーまんだ。でもお昼に眠れるから羨ましい。

 テーブルの反対側にときわが座った。

 ときわが置いたのはおかゆさん。


「足りる?」

「ん?ああ、味はしっかりと付いているから大丈夫」


 むむむ、栄養が少ないとダメってソフィーが言ってた。

 一番大きい胸枕が萎むと困る。

 悩む、悩んで悩んで。

 大人ランチに付いている生クリーム乗せプリンをときわに差し出した。


「これあげる」

「もの凄く苦渋の顔で差し出したね。じゃあいい子の純にパフェを奢ろうか。いるかい?」

「っ!?いるっ!」


 良いことをしたら良いものが返ってきた。


「はぁ~ロリッ子とトランジスタグラマー白衣を見ながら食事できるなんて、来世は虫になるのかな」

「愛でるだけにしておけよ。少しでも二人に手を出そうとしたら離れ島勤務になるからな」

「え、それマジなの?」

「マジマジ。悪辣と判断されたら永久勤務になるらしいぞ」

「この会社では社長の女達か確認して声をかけろが常識だぞ。市内にはどこに地雷が落ちているかわからないからな」


「無理矢理でもなければ貴光君は何もしないんだがな~」

「モグモグ美味しい」


 パフェは最高に美味しかった。


 ご飯を食べたら眠くなってきたので近くの公園に移動する。


「おお、今日も来たね!」

「ん。来た」

「ほら日差しが強いからこっちに来なさい」

「ん」


 公園にはお年寄りが集まってグラウンドゴルフやお喋りをしている。

 ここに来るとお爺ちゃんもお婆ちゃんたちも喜んでくれるから嬉しい。


「何か食べるね?」

「ミカンあるよミカン」

「ん。食べる」

「あんたも立ってないで座って食べなさい」

「は、いや私は仕事中でして」

「オルクスさんも食べる」


 ここは変な人が来たらお年寄りがすぐに通報してくれるから大丈夫。

 元軍人さんのお爺ちゃんなんてグラウンドゴルフのクラブで、バイクで侵入してきた金髪髭を撃退したし。


「今年のミカンはいい出来だよ」

「美味しいです…」

「うまうま」


 オルクスさんお婆ちゃん達にモテモテ。


 お菓子とかいっぱい貰って食べたら眠くなって、気づいたら夕方だった。


「ただいまー」

「おかえりなさいっス」

「あ、阿久津」


 目つきが悪目の金髪の阿久津が出迎えてくれた。


「ご飯はもう少しかかるらしいんでゆっくりしといてだそうです」


 そう言った阿久津の手の中には刺繍枠に張られたハンカチがあった。


「専門学校の?」

「いえ、これは忘れてないかの確認と暇つぶしっすかね。純先輩ここどうですか?」

「どれどれ」


 阿久津は学生のときの手芸部の後輩だ。

 今は貴光の会社の服の部?に入るために服の専門学校にいっている。

 どれどれ、刺繍は私の大得意のやつだ。

 今も雨乞いに飽きたらヒャッハーやホネ子を刺繍しているから腕は落ちていない。


「あれ?」

「なんで教えられただけで鳥が荒ぶる猿になるんすか…」


 おかしい。昨日友人のサファリ村をシューヘーとヒャッハーを引き連れて遊びに行ったせいかもしれない。

 お猿を進化させたらお城ぐらいに大きくなるかもって聞いて興奮した。

 今日の三度寝は友人のせい。


 晩御飯ができたからみんなで食べる。

 京みやこやソフィがあまり食べない。明日からモデルのお仕事だからいっぱい食べれないらしい。

 野菜くさしか食べれないなんて、モデルというものはなんてつらい仕事なんだろうか。




「はい目をしっかりつぶって」

「ん~」


 ザバーとシャワーを頭からかけられた。

 私は一人でお風呂に入るとよく眠るのでみんなの誰かと入る。

 今日はショーリ。

 シャンプーを流してくれるのは楽だけど、大きいおっぱいが肩に乗っているから重い。


「…純ちゃんみたいな子供が欲しいなぁ」

「ん?」

「ん、何でもないよ」


 ショーリが何か言ったみたいだけどシャワーで聞こえなかった。

 大きいおっぱいは浮く。

 お風呂でもいい枕になる。




「ああーっ!止めて純ちゃんっ」

「だめ。貧乏神は瞳先輩に」

「ほ、ほっ。よかったぁ」


 お風呂から上がったらゲームだ!

 今日は手芸部で先輩だった瞳先輩と優子先輩が相手をしてくれる。

 ゲームが苦手な二人なので秒で逆転する雨乞い2.14はお預けで、鉄道すごろくにした。

 どちらの胸枕も甲乙つけがたいので、ゲームが終わるたびに椅子を交代してもらう。

 途中からみんなが集まってきたのでかなり楽しかった。

 ゲームは一人でするのも面白いけど、大勢でするのはもっと楽しい。



「くぁ」


 食べてお風呂入って、ゲームで興奮したから眠たくなってきた。


「おねむですか?歯を磨いてから部屋に戻りましょうね」

「ん~」


 猫耳にパジャマのふりふり動く尻尾をつけたショタが洗面所に連れて行ってくれる。

 今日はいつもより早い時間だけど楽しかったからか眠い。


 バンッ!

 洗面所の扉を開けようとしたら玄関のドアが開いた。


「ただいま純さんっ!怖いメッセージが送られてきて何度も返信、電話しても出ないから特急で仕事終わらせてきたよ!さあ寝る時間まで一時間あるからゲームしようか。大好きなシュークリームも買ってきたから機嫌直して!」

「ハアハア、ボ、ボス。護衛の私を置いて行かないで…」

「やはり純さんでしたか…。副社長や常務が力尽きるほど働かせて、明日からしわ寄せがきますね」


 そこにいたのは髪はあちこちに乱れ、服は所々破れて荒い息をしている貴光だった。

 その腰にレオがもう一歩動けないという感じでしがみついていた。

 腕にはゴスロリ服の女の子が抱きかかえられている。


「あ、璃子だ」


 たぶんみんなの中で一番忙しいゴスロリッ子の璃子が久しぶりに帰ってきた。


「え?もう寝る寸前?アウトなの?」


 貴光がおかしくなっている。

 そういえば朝に苦情を送ってからスマホの電源をつけていなかった。

 うん、失敗失敗。


「仕方がないからセーフにしてあげる。寝るまで雨乞い2.14をしてあげるから感謝して。あと歯磨き前のシュークリームはグッジョブ」


 親指を立てると貴光は諸手を上げて喜んでくれた。

 いつもの寝る時間より一時間遅くなったところで、貴光がダウンする。

 待っていたかのように数人が寝室に貴光を引き摺っていった。その中にはレオもいる。

 あ、ショタも入っていった。


「さて私達も寝ますか」


 ゲームをしている間に寝る準備をしていた璃子が、今日一緒に寝てくれる。

 ゴスロリの化粧を落とした璃子は幼くなって可愛い。


「待って、日照り神様にお祈りしないと」

「…ゲームのフィギュアを神棚に飾るのはどうかと思いますが。鰯の頭も信心からでしょうね」


 璃子は頭がいいからよくわからないことをよく言う。

 よし、明日は早く起きてみんなと朝ごはんを食べれますようにとお願いした。

 日照り神様は最強だから叶えてくれるはず。


「ん、じゃあ盆と農民」

「…ああ、フランス語ですね。ボンヌニュイ」


 ZZzz……。


ーーーーーーーー

純様「ん、いい目覚め」

ショタ(別)「四度寝でしたね」

メインヒロイン「「何も喋ってないっ!」」


えー、最強ヒロイン純様です。

本能で生きている純様はなので、説明がほとんどない文章になっております。

うん、ショタと覇王様から逃げて書きました(;´д`)

本来は不安定で書くべきなんですけどね~(;・ω・)

一応不安定のヒロインを出した回でした。(あ、一人忘れてる(--;))


純様はまあ、ニートです。

彼氏(貴光)に出会って一番幸せを享受しまくっているのが座敷童ですね(^^;

食っちゃ寝で、わがままし放題の生活…羨ま、いやいや(;・ω・)


純様のみんなはハーレムメンバー達です。

家族はハーレムメンバーと貴光、貴光の両親、それだけです。

家族がいるから幸せな純様です(*´ω`*)

あとニート(;´д`)

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