第170話さあ狂喜の始まりだぁ!
周平視点
さあ久しぶりの四人での対戦だ。
友人とはよくネットで対戦するが湊は基本俺の横で見ているだけで参加はしない。
しないだけでちょっかいは出してくる。
途中で操作キャラが動かなくなった時は寝落ちしたことになっている。
確かに寝ているが若い俺達には我慢できないことが多いのです。おもにエロで。
眞子さんはちょくちょく閑名家に通い妻をしているようだけど雨乞い2.14には参加することはなかった。
何度か友人が誘ってみたらしいが頑なに拒否されたそうだ。
今回の対戦でやる気が起きてくれたら嬉しいのだけど、湊も好きではなさそうだし女性にはあまり向かないゲームなのかもしれない。
それでも俺達男に付き合ってくれるから嬉しかった。
雨乞い2.14を四人対戦でする時はネット対戦で画面を別にするか穂高家や閑名家みたいに大画面のテレビが必要になる。
今画面には四隅にお互いの画面が、中央には俺達が戦うバトルフィールドが俯瞰で航空写真のように映し出されていた。
「相変わらずプレイヤー側に高性能な設備を要求するゲームだよね」
「これ本当に作られているんですか?リアル過ぎてあ、そこの森で爆発が」
「森の主が暴れているな」
「強さの上限が無いゲームだよね・・・」
「それを言ったら日照り神様は森を消滅できるだろうが」
森の主(鹿)なんて2の頃は絶望を表していたけど、2.14の世界ではいい素材でしかない。是非とも俺の村の近くに出現してもらいたい。そのときは折れ鍬の貫通投擲が唸りを上げるだろう。
山の神(猪)ならアウトだ。倒すと進化して再登場してくる。しかも殺したことを覚えているので何度でも襲い掛かって来る雨乞い2.14の中でも超強敵だ。
『ここは日本のどっかにある地域だよ。戦国大名でも統治しようとしない、血と鮮血が飛び散るほのぼのした土地なんだ』
ホネ子ちゃんが画面中央に現れて説明してくれる。
「この説明は毎回聞いても斬新だと思う」
「トモヒトも飛ばしませんよね」
「矛盾しているのに雨乞い2.14の世界だとそうだよな思うんだよ」
「私は聞くたびに変だなと思うってことは染まってない証拠だね」
湊よ、俺が友人と対戦している時に今のタイミングでヒャッハーをけしかけたら補給部隊は全滅で飢えで死んじゃうよね、と平気で言える奴は程度の差はあれ染まっていると思うよ。
『あなた達はこの土地で村を発展させていってね。途中、山賊や猿、犬、雉、桃から生まれた人、とげ付き肩パット、逆モヒ肩パット、鳥、具視、腐メイド、半裸執事などが襲ってくるから注意してね。とくに日照り神様、暴君閻魔、報復の魔王様が出てきたら村が崩壊するから気を付けてね』
「「「「何か追加されてるっ!?」」」」
『さらに癒しの座敷童を泣かせたらマップが消滅するから要注意だぞ♡』
「「「「・・・」」」」
追加部分に俺達の高校の文化祭が影響しているよ。
「腐メイドは私?」
「俺が半裸執事かぁ」
友人カップルが遠い目をした。
言葉からいかにも二人のことだけど、固有キャラはいるから六組の連中じゃないかな?ほら癒しの座敷童の純様はデジカメで写真撮っていたし。
・・・ということは敵で六組連中が出てくるのか。
殺る気が出てきたぞぉ!
「とうとう姉とその彼氏は日照り神様と同列に扱われるようになったんだね」
「ネット対戦でもあの二人は無双状態だからなぁ。褐色女帝のレオさんはこちらに合わせてくれるからそう強くはないけど」
姉達が神と同列におなりになられたよ。
友人と出会ったら諦めろと思っているキャラ三体、日照り神様、暴君閻魔、報復の魔王様。
三体合わせて雨乞い2.14の三大死と呼んでいる。
一対一で遊んでいるのに強制介入してくるんだよあの人ら。
あと癒しの座敷童の純様も時々、対戦中だけでなくキャラ育てプレイ中にもお出でになられる。
三大死よりは安全だがいくら雨乞い2.14の創造主でも自由し過ぎではなかろうか。
試しでダム放流をしたら純様がいらして、報復の魔王様が瞬間転移で放流の水が反射されて建設中の建物が全滅したの。
会えば死の三大死と、ランダムパニックキャラの純様が出てくる可能性があるのか。
「皆、気を引き締めろよ。隣に即死があると思って楽しくゲームをするぞ」
「なんですかそれっ!?ゲームで聞く言葉じゃないですよっ」
「ああ、三大死とランダムパニックだからな。へへっ殺る気がぐんぐん上がるぜ」
「友人君?私と眞子ちゃんがわかる単語を使ってくれないかな?」
殺る気の男達と混乱中の女子達。
よし今のうちに最低でも高さ五メートル、幅三メートルの城壁を作るぞ。それで初手日照り神様の極太光線一発はしのげるはずだ。
『それじゃまたあの世で逢おうね。逝ってらっしゃーい♪』
ホネ子ちゃんの怪しい発言の後、各々専用画面が表示された。
「遊ぶ?」
俺専用の画面がいつもの村から始まったのに、なぜか中央におかっぱ頭の無表情の座敷童が。
「おうふ」
開始一秒もしないうちに創造主が目の前にいらっしゃいましたよ。
ーーーーーーー
周平「またの雨乞い2.14のご利用お待ちしております」
三人「「「何が起きた?」」」
さて初手に無敵生物を登場させた筆者はどう展開するつもりなんでしょうか(--;)
なろうで読まれていた方は知っておられると思いますが、今の筆者はメンタル最悪で膨大な作業をしています。
なので投稿頻度が遅くなると思いますm(__)m
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます