第27話湊さんの休日(午前編)

何故だろういつもよりすんなり書けてしまう(;・ω・)



湊視点


 シャワーを浴びて部屋着に着替える。

 髪をドライヤーで乾かしていると、周平が二階から降りてきた。


「はよ・・・」

「おはよう。今日は眠そうだね。ゲームでもして夜更かししたの?」

「借りてた雨乞いフィーバータイム2がハードモードになったとたん全く進めなくなった」


 周平はブツブツ言いながら、洗面台の前で髪を乾かしていた私のとなりに立つ。

 平然としてるが、チラチラとこちらの胸やお尻を見ている。

 周平はエッチな方面にはあまり積極的ではない。

 清い交際の約束の為だろうが、枯れたり他の女性にいかれると大変困るので、日常の範囲で確認しなければならない。

 うん、視線は健全なお年頃だ。


「湊、その部屋着初めて見るけど」

「ん、今日がおろしたて、似合うかな」


 その場で一回転して周平に見せる。


「似合ってる。でも人前には何か上から着てから出ろよ」

「うん」


周平のパソコンの隠しフォルダにあった日常の中のエロティシズムは正解だったようだ。新しい部屋着は良かったらしい。これからも参考にしていこう。


「朝食は?」


 歯を磨き、顔を洗ってサッパリした周平が聞いてくる。


「まだ、ママ達は徹夜で海外ドラマ見て、そのままリビングで寝てた」

「あの二人は・・・」


 周平は呻く。

 私達も面白おかしく過ごしているけど、二人のママはそれ以上に人生を謳歌している。

 中学生時代、学校から帰宅したらアイドルのコンサートに行くため三日ほど出かけると置手紙があった。スマホがあるこの時代に古風過ぎる。三日後まで連絡は一切取れず、二人はアイドルのグッズを大量に持って帰ってきた。

 突発的に行動してるのが私達二人のママである。

 周平パパは趣味の釣りにはまっているので強く言えないし、私のパパは良識の範囲内でなら遊んでいいよという人だ。

 私の家がお金持ちになり始めてからパパがママを注意しなくなったのは範囲というのがお金のことかもしれない。

 まあ夫婦仲はどちらも円満だから子供の私達はとやかく言うつもりもない。


「しょうがないな。和、洋どっちがいい?」


 ため息一つで気分を変えた周平が聞いてくる。


「軽めの洋で」

「オッケー」


 周平は洗面台の前から移動していく、私はまだ髪を乾かし中だ。それと化粧もしないと、すっぴんは見られてるけど彼氏の前でだらしないのもちょっとね。


「出来てるぞ」


 私がリビングに入ると、すでに朝食の準備が出来ていた。

 出来る彼氏を持った私は幸せだ。


 素直に席に着く。

 周平が最後に飲み物を持って席に着いた。自分はコーヒーで私はオレンジジュースだ。言わなくてもお前の好みはわかってる感が嬉しい。


「「いただきます」」


 食に感謝して食べ始める。


 焼いたばかりのトーストにマーガリンと各種ジャムが置いてある。おかずはワンプレートにスクランブルエッグ、ソーセージ二本、サラダが乗っていた。

 これを高校一年男子が作ったんだよ。私は彼自慢してもいいよね。


「足らなかったらトースト追加するからな」


 本当に出来た彼氏だ。


 食べ終わったあとは二人で片付ける。

 洗うのは周平で、拭いてしまうのが私。

 スムーズに出来るのは長年傍にいるからだろう。


 その後はリビングでふたりでまったりする。

 私は日曜の朝の情報番組を見て、周平は私の脚を枕にして漫画雑誌を読んでいた。


「周平、今日はどうする?」

「んー何かあるか」


 私達の休日の行動は、その日の朝に決めている。事前に決めているときもあるが大体がその日の気分次第だ。


「家でゆっくりするのもいいけど、外に出かけたい気分なんだよね」

「それならこれなんてどうだ?二日前から上映し始めたみたいだし」


 周平が雑誌を見せてくる。

 そこには漫画の実写化された映画の続編の特集が乗っていた。


「前のもテレビ見たとき面白かったし、続編も期待できそうだしな。映画館で見てみるのもいいんじゃないか」

「いいね!じゃあ今日は映画デートだね」


 決まらなくてまったりするのも好きだけど、決まった時の外出も楽しい。


 まだ時間は早いので、二人でスマホで上映時間を確認しながらイチャイチャすごした。



ーーーーーーー

「え、パソコンの隠しフォルダの中見られてるの?」

「大変参考になっています」

「・・・」

「童貞を殺す服着てあげてもいいよ?」

「・・・クッ。画像を送るだけにしてください」


すんなり書けるけど、二人は爆死しろっ!と考えてしまう筆者は心が狭いのでしょうか・・・(´・ω・`)

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