雑カット
そうして3人は何もなかったという訳ではないが、たいした問題もなく町にたどり着いた
「おー見えてきた!」
「あのばぁさん嘘ついてた訳じゃなかったんだな」
「だよね、私も正直疑ってたわ」
「それにしても、The異世界、西洋風に石造りの街並みって感じだね!」
「あのばぁさんは異世界モノのラノベっていうよりヨーロッパ圏の童話に出てくる魔女って感じだったな」
「家は埃っぽかったし、いかにもな辛気臭そうなばぁさんだったからな」
「そのお婆さんが誰か知らないけど、なんで君たちいちいちお婆さんの悪口挟むの」
「そんな人聞きの悪い、悪口なんて言ってませんよーもしそう聞こえたなら受け取り方が悪いんです」
「…私のこと悪者にしようとしてない?」
「「「ないない」」」
——————————
(門番との会話)
「それで、君たちどこからきたの?」
「あの森の方から」
「いや、そうじゃなくてだね…」
「いやーすみません、それ以上は記憶がなくて」
「その割にはしおらしくないって言うか、むしろ態度でかいよね?」
「切り替えは早い方ですから!それに私たち、記憶だけじゃなくてお金も身よりも何にもないです、あるもの数えた方が早いです」
「はぁ、それじゃあるものは?」
「さぁ?」
「ぶん殴るぞ!」
「まぁまぁ落ち着いて、本人が言ってる通りに何もないのよ、ふざけた人たちだけど悪気はないの、常識もないから」
「俺らとんでもなく低く見られてね?」
——————————
「まーこんな感じで無事、街に入れた訳なんですが、困惑してる読者の為に説明しておくと森で魔物と遭遇した私達を助けてくれたアシュリーちゃんです、見習い魔女みたいな名前してますけど剣士です」
「いきなり誰に向かって話しかけてるの?」
「読者って言ってるじゃん」
「いや言ってたけども」
「そんな事より、これからどうする?」
「テンプレ通りなら冒険者ギルドとか?」
「そんなのあるの?」
「あるよ」
「おお〜!早速行ってみよう!」
「オッケー」
「りょうか〜い」
愛すべきバカたち 桜雪 @hi7to2R
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