「ふう、口移し楽しんだ」

「ようごさんしたね……さんざん俺の体で遊びやがって」

「おわびにオマエにもいい思いをさせようと思う」

「なに？」

「次は、ちゃんとした口移しで、食べさせてあげる」

「なっ……！？」

「ちゃんとした……マウス・トゥ・マウスで、食べさせて、あげる」

「お、おちつつ落ち着け俺ッ……！　だまされるな、ここまで散々な目に遭わせておいて、ここで素直に理想的な口移しをやってくれる相手かこいつは！？　断じて否ッ！！」

「ひどい言われよう」

「自業自得だッ！！　おまえがここまで何してきたか振り返ってみろ！！」

「……恋人作りを目的として……男を悩殺するテクニックを……試してきた？」

「これまでの行動を男を悩殺するテクニックだと曇りなき眼（まなこ）で言えるのすげえメンタルだな」

「最高の女（メス）だと思った？」

「どちらかといえばサイコパスだな」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい