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「このへんで冗談は放り投げる。本当に松果体をほじくり出したりしないから安心して」


「さっきからおまえいろんなもんを放り投げ過ぎじゃね? 忍者か? あとおまえの冗談はどっからどこまでを指してる?」


「耳かきを実行する」


「結構です。松果体抜きでも普通に怖いから」


「する」


「やめて……絡めた両足に力を込めないで……首が絞まる……」


「する」


「はい……じゃあ耳かき……お願いします……」


「じゃあ失礼するね。こちょこちょ……こちょこちょ……」


「おおう……これはなかなか……」


「気持ちいい?」


「くやしいが普通に気持ちいいな……けどなんか耳かき太くね?」


「メガネのつるだから」


「まさかのパーティーメガネリターンズ! なんなのブーメランなの? 序盤に顔見せしておいて中盤に満を辞して仲間になる追加戦士なの?」


「これぞ見事な伏線回収。完全に調和された完璧なシナリオ」


「じゃ耳の穴につるが入って抜けなくなったのも狙い通りなのか?」


「……それは……そう、あの、狙い通り……あの、やっぱり、穴があったら入りたい恥なので、忘れてほしい」


「貴重な照れ顔ごちそうさまだが今さらじゃね? もっと恥じ入るべき部分を素通りしまくってる気がするが? 恥の快速列車か?」

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