第8話 地球少女★アリア

「着陸したら戦闘準備」


「数名は現状把握」


「着陸したら戦闘準備」


「数名は現状把握」


 アリアとモグは初めてのパラシュートであった。


 アリアの足はガクガク震えていて、モグに抱きついていた。


「王子、戦闘準備完了しました」


「撃ってくるかもしれない。怠るな!」


「はい」


「王子、死傷者ゼロ、1機墜落しました。上空の空挺は王子の命令待ちです」


「着陸。戦闘準備に入れ!」


「本部に連絡する」


と言い残しマックスは空挺に入っていった。



「マックス王子だ。ロナウド王子を頼む。緊急だ。」


「はい」


「ロナウドだ。どうした?」


「はい。強襲に会い、1機失いました」


「死傷者は?」


「ゼロです」


「それはよかった」


「弾道ミサイルと思われますので敵は近くにいないと思われます」


「うん。でも油断はするな!東の国まであとどのくらいかわかるのか?」


「おおよそ300㎞と思われます」


「そうか。空挺を動かしてそのなかでみんなを休ませるんだぞ。毒素に被爆しないようにな」


「はい。わかりました」


「空挺1機追加するか?」


「いや、大丈夫です。これからは陸上戦になると思います」


「わかった。幸運を祈る」


 最小限度の明かりで運航していたのにピンポイントで撃墜された。まだ見えない敵の技術力は我々より上だとマックスは思った。


マックス「あ!モグ、防毒マスクは?」


モグ「墜ちてる時に取れたみたい!」


マックス「息ができるのか?」


モグ「できるよ」


マックス「調べろ!」


「はい。下界の酸素濃度は13ミリリットル、汚染濃度は83ミリバール。モグ様(モグ様なんて恥ずかしい)10㎝圏内は酸素濃度85ミリリットル、汚染濃度は0ミリバールです」


「なんということだ。なぜだ?」


「アリア、なぜだ……アリア!」


「私も防毒マスクは要らないみたい!」


「やめろ、アリア。マスクをつけるんだ。君たちは下界の恐ろしさを知らないんだ!」


「アリア様からもモグ様と同じ数値がでています。」


「……………驚くのに疲れた。なんだこいつらは………」


 アリアはモグに乗った。


マックス「アリア、今度は何をするんだ」


アリア「水が落ちる音がするの!ちょっと見てくる」


「アリア……危険……命令……聞かない。おい、誰か後を追ってくれ!」



「やっぱり滝があった。これは汚染されているのかな?モグ匂いかいで!」


「うん。ペロリ」

 

「舐めたらダメ。汚染してたらどうするの?」


「うん。ペロリ」


「ねえ。あんたバカ!」


「下界に接することなく落ちている滝だから大丈夫だよ。汚れているのは大気だからね!」


「なるほど……なんかわかってきたわ。もうマックスが心配するから戻ろう。あ、じゃうちらが下界でも生きていけるのはなぜ?」


「それは餅と引き換えに教えるよヘヘヘへ

地球少女★アリア」







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