❀会ったことがありますか?
「お…!おい!大丈夫か!?おい!」
気が付くと紫雨さんの膝の上に頭を置いて寝ていた。
あれ…?俺は何で倒れてるんだっけ…?
キスされてそれから…子供の頃の記憶が頭の中に流れてきて…。そういえば何で紫雨さんに会ったことがあることを忘れていたんだろうか?
「どこも怪我してないか?急に倒れてびっくりしたんだぞ!?」
紫雨さんの顔を見てみるととても心配そうな顔をしていた。俺の事をこんなにも心配してくれているのは、昔に会ったことがあったからだったのか?
「大丈夫ですよ。心配しすぎです」
「そっか…それなら良いんだが。」
俺は、紫雨さんの膝に頭を乗せておくのも憚れたためすぐに起き上がった。そして気になっていた事を紫雨さんにきいた。
「俺が小さい頃に紫雨さんに会ったことがありますか?」
俺が言ったその言葉を聞いた紫雨さんは、嬉しいような嬉しくないような曖昧な顔をしていたのだった。
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