第1章 異世界転生する後編

第2話 なんで、こうなったァ…!?

「━━━━━━はぁ……。」


 ━━━━━━━━俺は現在、異世界に来た……が、今絶賛……俺は、落ち込んでいた。


 来て早々……早くないか? と、思っていた……が、それ程の事が今は……起こっている。


 その原因が……このステータスだ。


~ステータス一覧~


虹凪にな 未来みく


性別 男


種族 世界主/創造主/覇王/原初/元素/人間


加護 神 (アザトース・ゼウス・パンドラ)の加護、熾天使 (メタトロン)の加護、堕天使 (ルシファー)の加護、 世界主の加護、 原初の加護


職業 魔王-ルシフェル-(元勇者)


ジョブ

【転生者】 【叛逆者】 【原初者】


固有能力

【熾天使ト堕天使ノ断罪スル法皇-セラフ・ド・ジャッジメント・ホープ-】

【七元神火-シチゲンシンカ-】

【魔神王書庫-アカシック レコード-】


~終わり~


 ━━━━━━━━━と、いうステータスとなっていた。


 傍から見ると……最弱かもしれないが……実際、俺は元の世界でファンタジーの世界……つまり、仮想空間でこの世界みたいなゲームをしていたからこそ……分かる。


 このステータスは、 強すぎる。

 俺の長年(20年)の経験上で言っているから間違えないだろう。


 そして、ステータス確認して現実逃避しながら……俺は歩いていた。

 すると……どこかで戦闘している音が聞こえた。

俺は、その音を頼りに音がした場所に向かうと…。


 勇者らしき中性の子がその子の仲間に虐められた。

 その子の服装や肌は……ボロボロになって居た。


「オラ!! 俺たちのストレス器具になれよ!! ここに置いてるんだからよ!!」


 そう言ってクズ身が満載な賢者らしき……者が勇者らしき者を虐めていた。


「あんたの能力は最強だけど……天才じゃないから、これは……当然よね!!」


 そう言った魔女みたいな性格の魔法使いらしき者が勇者らしき者を虐めていた。


「あんたは、能力が最強だから……回復しなくてもいいわよね?w」


 そう言って嘲笑っていた悪魔のようなヒーラーらしき者が勇者らしき者を虐めていた。


 そして、それを見ていた俺は……我慢しきれなくなったのか、いつの間にか……その勇者を助けよう……と、思ったのか、賢者たちの前に立っていた。


 そして賢者は俺に、 挑発しながら言った。


「あ”ぁ!? てめぇ、何出てきてんだ?! お前もこいつの様に食らいたくないなら……」


 ━━━━━━━━その続きを言わせないように殴って……奥に飛ばした。


 ━━━━━━━━━これが、職業である魔王の威力……か……。計りしえない……な。


 勿論……俺は、素の力で“賢者”を吹き飛ばしたと同時に、近くの森林たちも巻き添えで吹き飛ばされていく。


 でも、職業が魔王だとしても……不思議である。 賢者とはこんな者か……と思った。

 でも、楽しみたいから俺……案外……力を弱くしたつもりだけどなぁ……?


 そして、賢者は怒りを顔に出しながら……言った。


「おい! てめぇは、僕ちんを怒らせた!! この超天才で能力も最強で、エリートな僕ちんを怒らせたあぁぁぁ!!」


 なるほどな……。 大体……分かった。

 つまり……俺の考察が合っていれば……だが、あの勇者は駒で何かあった時の生贄にする奴隷……か……。


 この世界は、ある意味……才能主義の世界。

 才能の意味とは……まさに天才×能力の世界。


 どちらが優れていても、

 どちらかが優れていないと上には上がらない。


 ━━━━━なんて、 非力な世界なんだろうな。つくづく……嫌になるぜ……。


「おい、聞いてるのか!!」


「ねぇねぇ、 あれ! 賢者様にビビッているんじゃないのかしら?ww」


「そうねww」


 そう……わざと聞こえるように言っていた。


「あぁ~。ごめんごめん……。この世界の事を把握していた。しかし……非力だよな。この世界って」


 そう俺が言うと……少し苛立った賢者たちが言った。


「なんだって?(なんですって?)」


 俺は、この挑発に相手が乗っかったことを……

 ━━━━━━少し、 笑いながら言った。


「だってよ、正義のヒーローが……こんな事するなんてさ……みっともなくねぇの?」


 と、俺は……ある能力を相手に気付かずに発動しつつ……言うと王子候補の賢者がブチギレた。


「うるさい! うるさい! うるさぁぁぁい! 僕ちんが、 この世界の覇者だ!! 僕ちんの言うことは絶対だ! さもなければ、お前を殺すぞ!! 能力でな!!!!」


 俺は、これを聞いて……勝ったと確信した。

 何故、確信した……かって? それは見てからのお楽しみって奴だ。


 そして、この瞬間……覇者である賢者の左手に……何かの印が付く。


「こ、こここ……これは!! 叛逆者の固有能力である……呪印!? これは……初代の勇者にして……初のランクU (unknown) に行った……固有能力!? なぜ、お前が!!?」


『━━━━━━なるほどなぁ……。』


 そう……俺は心の中で頷いていた。


『この固有能力 (断罪能力)は……初代勇者のものなんだなぁ……。』


 そう俺は心の中で思った事を吐きつつ、表上では、気にしない振りをして言った。


「知らねぇ~よ。たまたまじゃねぇ~の? それに、今……勇者じゃなくて、魔王だから。」


 俺は、少し言葉にしずらい思った事を心の中で言った。


『まぁ、ステータスに魔王の隣に元勇者って書いてあったけどな……。』


 そして、俺が言った言葉を聞くと……賢者と勇者以外のその他の奴らは頭を下げて言った。


「お願いです!! 許してくださいぃぃぃぃ!!!!」


『おいおい……。さっきの勢いはどうしたんだよ……。』


 そう……心の中で思いつつ、言った。そして、しばらく……俺が考えていると……。


「あああああぁあああああ!!!!」


 そう賢者が騒ぎ出した。そこで、俺は思い出した。


『━━━━━━そう言えばそうだった。この能力……罪を確認した後……天罰として……トラウマか悪影響を与えるんだっけ?』


 そう思った事を言った。

 ━━━━━俺は、賢者の状況を確認した。


『今は、 トラウマか……。』


 ついでに言うと……賢者のトラウマは俺も見えているが……。


 まぁ、酷い……。なんせ、王子の資格を剥奪し……賢者がいる国から永久追放されるのを永遠ループなのだから……。俺は心の中で思った事を言った。


『この断罪能力、えげつねぇ~。』……と。


「タ……タス……ケ……テ……!」


 俺は、自業自得だ……。と思いながら、勇者に聞いた。


「そこにいる勇者……選択しろ!」


 そう言うと勇者は……慌てながら言った。


「は、はい!!」


 俺は、酷な選択肢を渡した。


「こいつを殺すか……生かすか……お前は、どっちがいいんだ?」


 俺が言うと……勇者は、賢者を見た。


 賢者は……苦しみながら言った。


「ワルカ……タス……ケテ……オレガ……ワルカ……タ……ダカラ……タ……ス…ケテ……クダ……サイ……。」


 ━━━━賢者は、死を恐怖したのか……涙ぐんでいた。


 ━━━━俺は、こう言う苦しませるやり方は……

得意ではない……寧ろ……苦手だ。

 それにそんなに俺は、サイコパスでもないしな……。


 すると、勇者は地を這うような怒気で言った。


「殺してください!!」


「分かった……。」


 ━━━━━━俺的には……そう言う殺し方は得意じゃないが……勇者が殺せと言うならば……。

 まぁ……心を鬼にしよう。


 そう俺は覚悟を決めた。


 それが、俺の元鷹白 希稀の“やり方” だしな……。

 ━━━━━そして、俺は……賢者に向けて放った。


「法皇処刑!!」


 こうして、賢者は苦しみから解放された次の瞬間……ギロチンで処刑され……賢者の頭と体は、俺の中に吸収された。


 魔法使いとヒーラーは、俺を恐怖しながら……「化け物!!」と悲鳴を叫びながら、逃げて行った。


「ありがと!!」


 勇者は、 俺の所まで来て……言った。

 可愛い声と笑顔で言われて……少し、 ドキッとしながら俺は言った。


「あぁ……気にすんな……? えぇっと……」


 相手の名前を聞いてないため……話せないでいた。


未来虹みくに……(ボソッ)」


 そう聞こえないぐらいの声で言っていたため……俺は、「はい?」と聞き返した。


なぎ 未来虹みくに! 未来虹って、呼んで!!」


 ガツガツと来られたため……。

 俺は……「お……おう。 よろしくな……? 未来虹!」と、言った。


 次に未来虹は、俺の名前を聞いてきた。俺は、本来なら隠そうとした。いきなり、名乗るのは危険を晒すと同意と過言ではないから。だが、未来虹ならいいかと思って、答えることにした。


 何故か……と、言っても言えないが……直感でこの子は悪い子じゃないと思ったから……だと……思う。


「俺の名は……虹凪 未来だ。」


 と、言うと……未来虹は笑いながら……「なんか……似てるね!!」 と、言った。

 俺は、笑い返しながら……「そうだな!」……と、 答えた。


 そして、俺達は、話し終わった後に俺は……ステータスを見てある事を決意する。


 その続きはまだ、 誰も知らない物語……。


 ━━━━━━━━━こうして、虐められていた勇者とその勇者を助けた転生者は……これから、どうなって行くかは……神のみぞ知るお話であった。

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