ゆめのかけら
バブみ道日丿宮組
お題:イタリア式のガールズ 制限時間:15分
持ち帰ったときは、黒髪の女性だと思ってたんだが……。
すやすやと俺の隣で眠るのは、金髪の少女ーーいやロリか。明らかに違う誰かになってる。布団をめくり全容を確認する。やはり知らない何かの全裸がそこにいる。
これは……寝ぼけてるのかと、部屋を確認するがやはり俺の部屋に間違いはない。
床に転がってる服は確かに俺が脱がした服に違いない。下着の色まで何も変わらない。黒のフリル付き。ベッドから降り、下着を手に取る。重さはきちんとある。存在してないということはないらしい。
下着はどう見ても今の姿には不適切な大きさだ。
今の彼女は有よりも無といったほうがいいくらいに肉がない。
こうなりゃ持ち物検査だ。
彼女のカバンの中身を調べることにした。カバンはテーブルの上に置いてある。
化粧用品に、財布が入ってた。
財布の中には身分証明できるものぐらいは入ってるだろうと、開けてみる。
当たり前だがお金が入っており、クレジットカードや銀行のカードも入ってる。
そして発見したーー運転免許証。
しかも二枚あった。
片方は昨夜俺が愛した黒髪の女性、もう片方は今の金髪ロリ。
歳はなんと23歳と、15歳だった。
女子高生……!?
どういうことだ? なんで二枚ある? しかも年齢が違う。自動車の免許はさすがに高校生じゃとれなかったはずだが?
……わからない。
他には何かと調べてみるが財布にはもちろんカバンの中にはそれ以上のものはなかった。
これは彼女が起きるまで待つしかないのかもしれない。いや、起こしたほうがいいのか? 部屋を間違えてますよと。
さすがに全裸で男のベッドに間違えて入るやつはそうそういないだろう。
夢であればいいのだが、ベッド脇に落ちてるコンドームにはしっかりと精子がつまってる。つまりやることはやってるのだ。
女子高生であれば犯罪に等しいが、23歳は社会人……いや大学生と言ってた。
何が間違いで、何が正しいのか、混乱してきた。
これが新しい世界の旅立ちの日になるとは、世界中の誰もが思わないだろう。
ゆめのかけら バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます