あたたかい風に吹かれて

ももいくれあ

第1話

吹き抜ける風があった。

少し生暖かくて、どこか寂しげで、

だれかの横顔を思い出した。

あの頃のボクには、それがさっぱり分からなかった。

サヨナラの予感だなんて、

ちっとも知らなかったよ。

ねぇ。。

君は教えてくれた。

サヨナラは、こんにちは。のはじまりだって。

それって、どういうことなんだろう。

ボクにはちっとも分からなかったよ。

でもね、ちょっとだけ分かった気がするんだ。

君が見せた横顔が、少し大人びたその頃には、

サヨナラが近づいていたって。

ねぇ。。

君は教えてくれた。

ボクはほんとにキミを好きだった。ってことを。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あたたかい風に吹かれて ももいくれあ @Kureamomoi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ