この物語は「僕」と「さくら」の優しい日常を綴ったものである。
そして、読み終えたとき改めて最初から読み返したいと思わされる、ある秘密があるのだが、そこが面白さに拍車をかけている。
そこには、作者があえて仕掛けた伏線が機能してくるからだ。
ぜひ、タイトルにも注目して読んでもらいたい。
全てが綺麗に回収されていくので。
しかし、それ以上に特筆したいのは、誰かを思いやること、愛情深さ、そして優しさに溢れた物語であるということだ。
胸がジーンと温かくなるのである。
ミステリ好きな方にもぜひ読んでほしい、そんな優しい物語。
ぜひご一読下さい。
謎の可愛い女の子、さくらちゃん。彼女はどうやら特殊な状況下に居て、普通の女の子ではなさそうな様子。
少し気が強そうで、でもとっても優しくて可愛い彼女に癒されながらも、読者はどこか彼女の正体について引っ掛かるものを感じるでしょう。少しずつ、彼女の断片的な台詞を拾い上げていくうち、私の頭に一つの予想が浮かびました。そして、何気なく作品のタイトルを・あらすじを・キャッチコピーを読み返しました。――はい!なぜか目から水が出ています!
これからも彼女の言葉を心に刻みながら、大切に物語を味わいたいと思います。とても優しい気持ちになれる、素晴らしい作品です。
皆様も是非ご一読を!お勧めです!