第2話
だから私が『池の公園』を訪れるのは、本当に久しぶりだった。
子供の頃の印象は、しょせん印象に過ぎなかったのか。あるいは、時間の経過により状況が変わったのか。私のイメージよりも、水の透明度は低い池になっていた。
上から色々と流れ込むのだろう。下の池には落ち葉がたくさん浮いており、まるで水面に描かれた模様だ。そちらはイメージ通り浅かったが、上の池は思っていたほどではなく、
これならば、魚やザリガニなども棲める環境かもしれない。小魚などはわからないが、よく見れば、大きな鯉が悠々と泳いでいた。
景観のために、公園を管理する
池の周りを散歩している者はチラホラいるが、私と同じように、中年あるいは老人ばかり。子供どころか、二十代や三十代の者たちもいない。
確かに、この公園には観光の目玉になるようなものはないし、デートスポットにも
しかし、だからこそ逆に、静かに散歩するのは適した場所だ。私はそう感じていたのだが……。
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