第10話騒がしい休日

 ある日の夕餉、僕は学園での事などをリタに話しながら楽しいひと時を過ごしていた。


「ファースト、学校では上手くやれてるようだな仲の良い友達も出来たようで、よく話に出て来るのはヴァーグナー、モモ、グリンそして……ロッテ彼女の話をしている時は一際楽しそうだ好きなのかい」


「すっ好きではありますね、理解し合える良い友達として」


「友達か女の子の友達、ガールフレンドだな」


「間違ってはいないのでしょうが、言い方が……」


「どうだ今度の休みにでもそのロッテを家に呼んで、遊びに来てもらうのは」


「えっいいんですか」


「ああもちろんだよ一辺に4人とかはおもてなしの準備が大変だがロッテ1人なら、私も1度会ってみたいしな」



 次の日、ロッテから快諾を貰えたが、彼女は僕とリタの事はどう思ってるんだろう。


 そんな所を見られたくない人に見られていたようで。


「やぁファースト君、見たよ随分ロッテと仲良くなったようで、キミにはリタさんも居るというのに今度の休みには3人でぐふふふっ」


「ヴァーグナー、キミは何を想像しているのかな」


「婚約者のリタさん最近仲の良いロッテ3人でする事と言えば……ゴニョゴニョゴニョ」


「なっヴァーグナー、キミは意外と品性下劣だな」


「そんな事はない若い男なら当然の妄想だよぐふふふふっ」


 ヴァーグナーの事は無視だ無視。


 そしてついにロッテが遊びに来る、お休みの日になった。


「この度はお招きいただきありがとうございます。シャルロッテと申しますどうか気安くロッテとお呼びください」


「ああロッテ、キミはファーストの友達だろそんな堅苦しい挨拶は抜きだリラックスしてゆっくりして行ってくれ」


 何事か起こるのではと心配もしていたが、2人は直ぐに打ち解けて意気投合までしたように見えた。


「可愛い服を着ているなロッテ、若いだけの事はある」


「リタさんとは1歳しか変わらないですよ、あっこの服着てみますか」


「いいのかい私も多少は可愛い服がある、良ければ着てみてくれ」


 2人でリタの部屋に行ってしまった、お着替えタイムのようだ。

 リタの部屋でリタとロッテがお着替えしていて、この間ヴァーグナーに吹き込まれた事を思い出したりして僕は僕は……


「……スト……とで……見に来てくれ」


「ファースト、聞いてるのか」


「あっはいなんですかリタ」


 扉を開けるとリタとロッテが裸で着替えている最中だった。


「ばっバカ後でと言ったのに」


「うわぁごっごめんなさいボーッとしてて」


 み、見てしまった2人の裸を。


 その後の事はよく覚えていない頭が混乱してしまっていて、ロッテが帰って行ってリタと夕飯を食べて……我に返ったのは夜ベッドで眠りにつこうかという頃だった。


 我に返っても思い出すのはリタとロッテの着替えと、ヴァーグナーに吹き込まれた話。

 今夜は眠れそうにない。

 眠れ……

 ……すぅすぅ

 …………

 …………

 んん何だこの感覚今までにない何とも言えない……

 温かい、いやっ冷たい。

 まさかおねしょ?この歳になって……

 眠い……

 明日リタに怒られるかも知れない……

 …………

 …………

 また温かいそれに重い、いやっホントに重いって。

 僕は少し体を起こして重い目を開けてみた。

 寝ぼけまなこに映ったのは……腰まであるプラチナブロンドの10歳くらいの少女が僕の下半身に体を預けて寝ていた、服も着ずに。

 服?また裸?それに誰?

 僕が飛び起きると少女も目を覚ました。


「んっパパおはよう……」


「きっキミは誰だーそれにパパって兎に角服を着てえっーとなんて呼べばいいんだ」


「名前はパパが付けてくれなきゃ……」


 その時勢いよく扉が開いた。


「ファースト、騒がしいぞこんな時間にどうした何かあったのかってなっ!また裸の女かキミは一体何をしているんだ」


「り、リタ違うんだ、何が違うのかも良く判らないけど兎に角落ち着いて」


 一体全体、今日は何なのだろう僕はただ狼狽えるばかりであった。

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