第30話

「んっ!?」


ゴクリ…


驚き口を少し開いた好きに含んだお茶を流し込まれた。


口を塞がれそのまま飲み込んでしまう。


「な、何を…」


「ふふ、私のお茶は自分を解放してくれる素敵なお茶なの。是非とも友達のロレッタさんにも味わって貰いたくて…」


ルフレシア様が笑うとそっと頬を撫でられた。


ゾクッ!!


するとさっきの比ではない疼くような感覚が襲ってきた。


「あっ…あっ…」


立っているのも辛くて腰が抜ける。


「あなた、ロレッタさんが辛そうよ。ベッドに寝かせてあげて」


ルフレシア様が男性に命令すると、男性はロレッタを抱き上げて優しくベッドに横にした。


ロレッタは触れられる度に刺激が押し寄せて身じろいでいた…


「大変…本当に辛そう。ロレッタさん…楽になりたい?」


「うっ…はい…たす、けて…」


少し動くだけで布が擦れてなんとも言えない感覚が襲ってくる。


「一度#イケば__・__#楽になるわ」


「い、く?」


ハァハァと喘ぎながらロレッタはボーッとする意識のなかルフレシア様の声を聞く。


「ええ、この人に初めてを捧げなさい…そうすれば楽になるわ」


「さ、さげる…や、やだ…」


ロレッタは微かに残った意識の中で首を振った。


浮かんで来たのはフレッド王子の顔だった…


「フレッド…さま…」


ロレッタは自分の体を抱きしめると我慢するように体を丸めた。


「ふぅ…意外と強情ね。あなたわかってるわね、決してあなたから手を出しては駄目よ。ロレッタさんが求めてきたは…その時は思う存分してあげて…」


ルフレシアはニコッと笑うと男の頬を撫でた。


「はい…それをすれば…ルフレシア様の事を抱かせていただけるのですね?」


「ええ、あなたの気が済むままお付き合いしますわ」


ルフレシアは男性の耳に近づいて囁くとチュッと軽くキスをした。


「ありがとうございます」


男はルフレシアの手を掴むとその甲に約束の印とばかりにキスをする。


「期待してます」


ルフレシアはその手をスルッと抜くと一人階段を上がって行った。


ルフレシア様の足音が聞こえなくなるまで男は階段を見つめている。


そしてガッチャン!と扉が閉まる音を聞いてベッドに横になるロレッタを見つめた。


そして近くに寄るとベッドに腰掛けてロレッタの体を撫でた。


ビクッ!


ロレッタの体が跳ねるとそっと撫でる。


「大丈夫ですか?」


「や、やめて…さわら…ないで…」


荒い息遣いで男性を見つめる。


「はい、僕としても無理やり、なんてしたくありません。それに僕のタイプはルフレシア様のような美しい女性です…君は…まぁ可愛いけど好みじゃないんでね」


クスッと笑った。


「な、なら…かえして…たすけを…」


「ごめんね、それも出来ないんだよ。君が僕を求めてくれて僕がそれに応えたら帰してあげる」


そんな事しないとロレッタは首を横に振る。


男性はそれを見て楽しそうに笑うと…


「なら、我慢比べしようか…」


悶えるロレッタの体に手を伸ばした…

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