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    葬式のにぎわいへの応援コメント

    不思議なもので、自分は葬儀は湿っぽいのは嫌という事で、僕が死んだらパーティー開いて、僕のネタで大いに笑い明かしてね、と言ったようなことを周りには言っていますが、こういう風に簡素に済まされてしまうと、自分は嫌だなぁって思ってしまいます。

    でも、宗教家でもない自分は、考えてもみれば死んだら何も無いと考えている訳だし、生きている人々に余計な労力を使わせるのは矛盾するかな、とも…

    でも、自分は必ず現場に行きたいかな…何でだろうね…前の理屈から言えば矛盾している。

    人間は本当に合理のベールを纏っている不合理な存在だと思います。

    作者からの返信

    海藻ネオ様、初めまして。コメント並びにレビュー、ありがとうございます。

    「代表作」に設定してあるせいで、ここのコメント欄には、初顔合わせでみなさま、揃って重たくも深みのあるコメントを残していかれます 笑。
    現在の私は唯物論に極振りしてるんで、死んだらそこで何もかも無に帰すと思ってます。ので、正直、葬儀をどうしようと勝手にしてくれ、という気分なんですが、不思議なもので、もしも見知らぬどなたかが目の前で死体になって横たわっていたら、何かしてやらんと申し訳ないなあとか考えそうな気がするのですね。しょせん、生きている側の気持ちの整理の問題だと思いますけれど。

    「合理のベールを纏っている不合理な存在」、全くその通りですね。

  • 葬式のにぎわいへの応援コメント

    最近「王道スタンダードSFショートショート・短編」を今の時代に書く、というのをテーマにしていて――この作品もそういう延長線上にあるかなと思いました。

    この後、式の最中にホログラムがおかしくなって色んな葬儀がごちゃ混ぜに……という筒井康隆的な展開も浮かびました。

    今は葬式すらやらずに火葬場に直送という流れもあって、近未来(自分の時)はどうなる事やら。

    そう言えば「ディキシーランド・ジャズ」→「セカンド・ライン」→大瀧詠一「ロックンロールマーチ」を思い出しました。

    作者からの返信

    コメント並びにレビュー、ありがとうございます!

    切り取り方がいろいろできる話なのか、みなさんコメントでさまざまなことを語っていかれます 笑。一応、最新の葬式事情も取り入れた話になってますから、そういう意味でも感慨深いのかなと。

    もうバーチャルネタを絡めた程度ではn番煎じ確定ですから、もっと思い切った葬儀の形を妄想しなければならんのかも知れませんね。なんだか前衛芸術すれすれの話になりそうですけれども。

    大瀧詠一、なかなか通っぽい好みでいらっしゃる w。最近改めて評価が伸びてる印象です。これもとりとめのない連想ながら、葬儀など、最後は音楽だけが残るのかも知れない、などと考えました。

  • 葬式のにぎわいへの応援コメント

    形式を残して効率化されたお葬式でしたが、これから働き手も少なくなるし案外リアリティのある話ではないかと思いました。
    好きなキャラクターに泣いてもらうお葬式なんてのもあるかもしれませんね。
    面白く読ませていただきました。

    作者からの返信

    神崎さん、お久しぶりです。コメント並びにレビュー、ありがとうございました。

    身近なところで、まさに効率化された葬儀の比較検討など、ぼちぼち始めなければならない頃合いですんで、ずっと前に書いた話なんですけれど、この話は繰り返し頭をよぎります 笑。
    意外な方向でAIの利用が膨らんでいる時期でもありますし、立体映像を抜きにすれば、架空のアバター何十人もでお見送り、というのも、いつ商品化されてもおかしくないですね。キャラつき告別式、これは新たなアニメ業界の資金源になるかも。
    楽しんでいただけて何よりでした。

  • 葬式のにぎわいへの応援コメント

    皮肉が効いてて面白い掌編、として読ませていただきました。

    面白ければよかろうなのだの不謹慎読者なので、ついついそんな感想を書いてしまいましたが、ありえるひとつの形ではあるよなあ、と。集合住宅状態の霊園だって、多分最初は心情的に反発してた人もいるだろうし。

    オチは、私はてっきり館山が本人ではなく立体映像だった、みたいなのかと……。普通に「私」がソレよりも、憤慨してるほうが実は、みたいなw
    しかし、それだと少々不謹慎すぎますかね。

    作者からの返信

    コメント並びにレビュー、ありがとうございます。

    これの初稿はもう十五年ぐらい前に書いたものなので、今は現実の方が先をいきかけているような印象がありますね。昨今の風潮だと、もっととんがった展開にしなきゃならんかったかな、などとも考えてます。

    >オチは、私はてっきり館山が本人ではなく立体映像だった、みたいなのかと……。

    おお、その手もありましたね。そうか。初稿の長さなら、それで結構きれいにはまったかも? まあしかし、不謹慎は不謹慎でしょうねー 笑。上司の立場がない。その気になれば、葬式ラッシュで人手不足で、そうでもしなきゃ仕方ない、とかなんとか言い訳はつけられそうですが。

    アイロニーを漂わせつつも、葬儀という文化の往く先に、少しだけ思いを馳せてもらえればいいなと思って書きました。面白く読んでいただけるのが何よりです。過分なお言葉にも感謝します。


  • 葬式のにぎわいへの応援コメント

    最初は、葬儀の参列を立体映像で済ませるという、技術の進んだ未来社会の風刺のように読んだのですが、しばらくして思いが変わってきました。コロナ禍で、葬儀も簡便な形で行われていると聞きます。故人を悼む気持ちは、もちろんあっても、そこまで費用や時間をかけなくてもいいのかもしれない。その辺りをうまい具合に塩梅した未来社会、が描かれているのではないかと。わざわざ「葬儀用の仮想人格映像」まで用意するのですから。「私」は一歩引いた冷めたような語り口ですが、案外人情家なのでは、と感じました。

    作者からの返信

    コメント並びにレビュー、ありがとうございます!

    この作品は、当初はまさに立体映像べったりな社会への風刺、という作りで発表しました。結果、オチが蛇足っぽいものになってしまい、これなんとかならんかな、とカクヨムに出す際に散々悩み、ふっとひらめいたのが今回のパターンです。

    思いがけず感染症のせいで簡素な葬儀が急速にスタンダードになっており、微妙に現実が小説を追い越してしまってる感じがしないでもありませんが、参列人数が何人とかいうことを別にしての、「とむらい」の本質について思いを馳せるきっかけになってくれたのなら、書き手としては満足です。

    「私」は人情家と言うよりは旧い価値観から抜けきれないでいるキャラ、という設定で書きましたが、案外これぐらいのスタンスだと、昨今の風潮でも十分に情が篤いと言われてしまうのかもしれませんね。でも多分、この人の次の代になったら、有志の思いつきをビジネスにしてしまって、葬儀用の仮想人格映像を有料オプションにしたりとか、色々と盛り始めると思うんですよ 笑。結果、葬儀会社は「簡素で真心込めた」葬儀でそれなりに利益を追求し始めるんではないかと。参列アバターに企業コマーシャルを含んだ形にするとかね。
    考え出すと、また別の話が書けそうです w。ほんとに、葬儀ってこれからどうなっていくんでしょうね。

  • 葬式のにぎわいへの応援コメント

     ちょうど、この四月に父を見送ったところ。急なことでもあり、田舎の親戚は葬儀に出席したかったのに出席できず。
     立体映像による出席、むしろ、いいと思いますよ。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    実のところ、この話を最初に思いついたのも、身内の葬儀でのことだったと記憶しています。漠然と、リモート映像での冠婚葬祭ってどうなんだろうな、ぐらいの思いつきだったのですが。

    一方で、私の調べた範囲では、実体と錯覚できるほどの立体映像がフラフラと歩き回るのは、どうも実現不可能ではないかと思われるので 笑、ここまで臨場感のある参加は、残念ながら当面は物語の中だけということになりそうです。
    実現できるものなら、いくらでも有用な使い方が出来るはずなんですけれどもね。マジメな場にしろ、不マジメな場にしろ。


  • 編集済

    葬式のにぎわいへの応援コメント

    おもしろかったです。
    実際、新型コロナで亡くなられた場合、遺族は焼いて灰になってからじゃないと面会出来ないとかありましたし、葬式がもっとドライな儀式になる可能性もありますよね。すでに現実にも墓地にする土地の問題とかありますし、トランスヒューマニズムで精神をデータ化する未来まできたら、葬式は本当にマニュアル化された業務に成り下がるかも知れません。
    皮肉の効いた良きSFでした。

    作者からの返信

    コメントならびにレビューありがとうございます!

     この作品を改訂した際に(元は十年以上前のものだったので)改めて知ったのですが、薬品の加水分解で遺体を処理する方法は、アメリカやカナダではすでに結構普及しているとのことです。
     近年、日本でも際限なく葬儀の規模が縮小に向かってますし、これから多死時代に本格突入したら、あっさりここまで合理化するんだろうなあと思いながら書きました。
     一方で、なにごとも昔ながらの手法を墨守する流れも残りそうですし、そのあたりの相克はそれで面白いかも……あれ、これで一本書けるかな?

  • 葬式のにぎわいへの応援コメント

    拝読しました。
    他のコメントの方も指摘されてましたが、私もどちらかといえば「良いお話」として読みました。
    特にラスト、従業員有志が欲得抜きで故人のお見送りをするところは良いですね。実際昔のお葬式でも、告別式の後は親類縁者がお酒を飲んで騒いで故人を送り出してましたし。
    そういう意味では、主人公も馬鹿騒ぎに加わっていくような落ちでも良かったかもしれないです。

    作者からの返信

    コメント並びにレビュー、ありがとうございます!

    ラストは、こういうのは私の近作でも頻発しているんですが、真っ暗なオチからただの未来予測を述べただけの締め方まで、何種類も書き散らした挙げ句、「やはり前向きな終わり方でなければっ」と分かりきったことを言い立てて、やややけっぱち気味に明るいフィナーレで締めました、という形になったものです。
    いっそのこと、能天気一色な終わり方もあったのでしょうが、主人公はシニカルながらも古き良き葬儀場の良心(?)のような位置づけのつもりですので、抑え役で終わってます。が、今読んでみると、ちょっと締め方が曖昧になってしまってるかも知れませんね……。参考にさせていただきます。ご指摘、感謝します。

  • 葬式のにぎわいへの応援コメント

    誤字報告:
    何十日もかけて村全体で行ってきたと「言われれる」仕事

    なかなかよい作品でした。
    皮肉な話ですが、ネット葬儀が一般化されつつある現代では、これでも心を尽くしてるかもですね。すでに葬式が贅沢化している世の中ですから、リアリティがあり過ぎて困りますw
    合理化を前に風習が駆逐されるのはよくある光景ですが、これでもまだ情の残る対応になるのかもしれません。まさに主人公の言うように。ホログラムを使わないVR葬式なら、どこかで実用化されてても驚きませんし。

    SF的なアイデアは延長線上ですが、大人として考えさせられる点を含んでいるのが、この話のいいところだと思いました。まさに大人向けですね。



    作者からの返信

    まさにそこが狙いどころでした、と机をたたきたくなるコメント、ありがとうございます! 誤字チェックともども。
    この作品も実は十数年前に書いた作品で、しかし現バージョンの真ん中あたりの中途半端なところで「いまいち」な締め方になっていたものです。改めてきっちりしたオチをつけたいなと思いつつ、うまくいかなくて、まあしんみりした語り口で格好をつけるのもいいかと妥協しかけていたところ、アップ予定ぎりぎりで「あ、これでいける」と今のエンディングを思いつきました。アイデア的なインパクトは弱めですが、悲観一色とかアイロニー落ちよりはいい読後感にできたかなと思います。