逆ハーレム異世界転生物語

カラサエラ

ことの始まり

僕はひょんなことから異世界に転生し、色々あって男の人たちに絡まれている。


「よお、キミ可愛い顔してんじゃん」


目の前にいる屈強な男の人の1人が僕に向かって言った。その人は全身を黒い革製の服で覆われており、頭には角のような突起物が生えている。まるで悪魔みたいだと思った。


他にも同じような格好をした人たちが複数人いる。みんな体格が良くて、筋肉隆々としている。正直言って怖い……。


「ねぇ~いいじゃーん!俺らと遊ぼうぜぇ?」


1番奥にいた男がそう言いながら僕の腕を掴んだ。掴まれた瞬間ゾワッと鳥肌が立ち恐怖心が増した。


(嫌っ!!離して!!!)


声にならない叫びを上げ必死に抵抗するも虚しく男の力によってズルズル引きずられていく。


抵抗するも虚しいまま路地裏まで連れていかれてしまった。


そこでやっと男は手を放してくれたものの今度は壁ドンされた。そして顔を近づけられる。


するといきなりキスしてきたのだ。しかも舌を入れられて口内を犯してくるような濃厚なものだった。


気持ち悪いはずなのに何故か体が熱くなっていく感覚に襲われる。頭がボーッとして何も考えられなくなるほど蕩けてしまいそうになる。


しばらくしてようやく解放されると今度は首筋や鎖骨辺りにもチュッチュッとされ舐められたり吸われたりした。


それだけでも感じてしまう自分がいて恥ずかしくなる。


その後も胸元に手を入れてまさぐられたり太腿の内側を撫で回されたりと好き放題され続けた。もう我慢の限界だった。


僕は涙目になりながらも精一杯睨みつけてやった。しかし相手にとっては逆効果らしく余計興奮させてしまったようだ。


「あぁ〜そっかぁ、もっとして欲しいんだよね?い・ろ・ほ・ど可愛がってあげるからさ♡」


そういうなりまた唇を重ねてきた。先程よりも激しく貪るような激しいディープキスだ。


息ができないくらい苦しいけどそれが逆に心地よく感じるようになってきてしまっている自分に気づいてしまった。


それからしばらく蹂躙された後解放されたのだがまだ終わらないらしい。


今度は下半身の方へと手が伸びていきズボン越しではあるが股間を触ってきた。


(そこはダメェ!!!)


必死に懇願するが聞き入れてもらえないどころか更にエスカレートしていく一方であった。とうとうベルトにまで手がかかりカチャカチャという音が鳴り響いた。


このままでは本当に犯されてしまうかもしれない。そう思った。


「おいお前ら何やってんだよ!!」


突然どこからかそんな怒号が聞こえたかと思うとその人たちは一瞬にしてどこかへ消え去ってしまった。


助かったのかと思い安堵のため息をつくと同時に助けてくれた人物が現れた。


その人は僕より少し年上に見える青年だった。身長は180cm前後といったところだろうか。


髪色は黒だが毛先が赤くなっている不思議な色をしていた。服装は上は白いシャツを着ており下には黒いスキニーパンツを履いている。靴はかなりゴツめのブーツである。腰のあたりに大きな剣を携えている。まるでファンタジーに出てくる剣士みたいな格好をしているなと思った。


彼はこちらを見ると駆け寄ってきてくれた。どうやら心配してくれていたみたいだ。


彼の顔を見て安心感を覚えたせいなのか急に力が抜けて倒れ込んでしまった。意識も薄れてきてそのまま気を失ってしまった。

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