第29話 エクリュベージ王国に向かうと
アイゼンとアンドロイドのルナは食事を終え、料理屋の外に出た。
「まさか外国で八島から
「まだこの街に
「そうなんだ。とはいっても俺たちがやることと言えば、白の大地からやって来る魔獣を
「そうだね」
「まあ、ともかく冒険者ギルドに行ってみるか」
アイゼンとルナは冒険者ギルドに向かった。
その道すがら、アンドロイドのカレンから言われていたことについて、ルナがアイゼンに
「アイゼン。私のアンドロイド専用ネットワークへの加入はどうする?」
「ああ。それもあったね。入っていいよ」
「そう。では加入する」
ルナはカレンから
「アンドロイド専用ネットワークに
「よかった」
すると、早速、ルナに巨人アンドロイドの
ルナは佐那の通話に出る前にアイゼンに話しかけた。
「アイゼン。八島のアンドロイドの佐那から
「うん。連絡が早いね」
佐那の声がアイゼンの耳にも聞こえて来た。
「アイゼン、ルナ。アンドロイド専用ネットワークにようこそ。アンドロイドの佐那だよ。友達にならない?」
「初めましてアイゼンです。よろしく。ルナとも仲良くしてやってください」
「もちろん。よろしく、アイゼン。ルナちゃん。アンドロイドのアップデートやネットワークに存在する
「わかった。アイゼンと
「うんうん。それからセイジにそれとなくよろしくね。私や八島、それにセイジ自身に関する
「わかってる。セイジに会うことがあればあなたの言葉を伝えるわ。でも、こちらから会いに行くことはない」
「それでいいよ。今後は知りたいことがあったら私に連絡してね。さっきの子じゃなくね」
「なぜあなたに?」
「私はこれでも
「そう。わかったわ」
「じゃあねえ。アイゼン。ルナちゃん」
佐那との通話が切れた。
「元気な人だね」
「そうね。彼女の
「へえ。巨大な女子高生か。契約者の
「そうかもね」
「ルナのアップデートはすぐにやっていいよ」
「わかったわ」
アイゼンとルナは冒険者ギルドの中に入った。
二人はそのまま
アイゼンとルナは掲示板に
ルナが依頼書の内容をアイゼンに説明した。
「盗賊退治や護衛の依頼が多いわね。他には
「へえ。どんなところか行ってみたいね。でもまずは白の大地の魔獣退治か。
「おそらく」
「受付で
「そうね」
アイゼンとルナは受付に向かった。
受付でルナが受付の女性に話しかけた。
「こんにちは。冒険者パーティー『
「はい。ルナ様。白の大地からやってくる魔獣を
「なるほど。私たちはどこまで進めばいいのかしら」
「エクリュベージ王国内で白の大地の魔獣を
「わかったわ。白の大地の魔獣はどんな種類がいるのかしら」
「今回はトロールやオウガとオークの
「そう」
「領都を東に行くとスプルースという
「そう。利用させてもらうわ。ちなみに私たちが向かうエクリュベージ王国で出来る依頼はあるかしら」
「そうですね。ダンジョン以外ですとエクリュベージ王国東部に広がる『炎の大地』での火属性アイテムの
「そう。ありがとう。いってくるわ」
「ご
アイゼンとルナは冒険者ギルドを出た。
「国境の街までどのくらいなの?」
「スプルースの街まで約100キロメートルだね」
「そうか。今日はここで宿屋に
「わかった」
アイゼンとルナは宿屋に向かった。
翌朝、アイゼンとルナは領都マーキュリアスを出発し、スプルースの街に向かった。
アイゼンとルナは
アイゼンとルナが城壁を
「小さな町かと思ったらかなり
アイゼンとルナが
広場の中心には丸い
「日が
「そうね」
「ここの名物料理は何かわかる?」
「ソーセージや
「なるほどね。美味しそうだ」
アイゼンとルナは宿屋の一階にある料理屋で食事をし、そのまま宿屋に泊まった。
翌朝、アイゼンとルナは街の東にある城門を
森の中を通る道を進んでいるとアイゼンの目に
「うおっ。高いし長い。ずっと先まで続いてるよ」
「この長城は国境沿いに建てられてるのよ」
「そうなんだ。すげえな。あ。門のところにテントがあるよ。あそこでポーションを配布してるかも。行ってみよう」
長城の門の
アイゼンとルナはそこに近づいた。
そこには
アイゼンとルナに気付いた衛兵が話しかけて来た。
「おい。あんたら魔獣討伐に向かう冒険者か? 弱そうだな。確認のため冒険者ギルドカードを見せてくれ。白の大地の魔獣討伐は第3級以上が条件だ。
ルナは青色の冒険者ギルドカードを見せた。
「っ!? 第1級!? 失礼した。お名前を
「冒険者パーティー『女神』のルナ」
「おお。あなたが最近第1級になった冒険者か。どうぞ。これを持って行ってくれ。各種ポーションと保存食、ダンジョンなどの場所が書かれたエクリュベージ王国の地図が入っている」
アイゼンとルナは袋を受け取った。
「ありがとう」
「門を抜け
「わかった」
アイゼンとルナは長城にある門をくぐった。
長城を抜けると
「川が国境だったんだね」
「そうね」
川には石造りの橋が掛けられていた。
川の向こうにはどこまでも続く広大な草原が広がっていた。
草原には木などの
魔力が
エクリュベージ王国は平地が多く、豊かな
ただ、エクリュベージ王国が
アイゼンとルナは橋を渡り、エクリュベージ王国に足を
アイゼンは草原地帯を東に伸びる道を歩きながら周囲を見渡した。
「何にもないねえ。魔獣を発見しやすくするために遮蔽物を
「ええ。過去、街道だったものね。この道を行けば
「そうなんだ。よかった」
「ところでアイゼン。アンドロイドが使用できる白砂スキルを
「そうだなあ。攻撃スキルってあるの?」
「ないわ。アンドロイドは契約者を守るために存在してるから、スキルで他者を攻撃することは
「だよねえ。じゃあ、守りのスキルか。何か良いのある?」
「基本的に私がアイゼンの
「そうだね。結界とか? セイジって言う人も持ってるって言ってたよね」
「そうね。では結界をダウンロードするわ。あと
「うん。そういえばルナはアップロードってしたの?」
「ええ。すでに
「そうなんだ。まあ、アップデートしなくても十分強かったけどね」
「結界を入手した。アイゼンに
「うん。どんな効果があるの?」
「アイゼンに
「なるほど。いいね」
「ただ、相手がアイゼンの手の届く範囲にいる場合は結界は発動しないわ。注意して」
「結界で相手に攻撃は出来ないってことか。わかった」
アイゼンとルナがしばらく草原を進んでいると広大な森が見えて来た。
「草原が終わったね。白狼の大森林までどのくらい?」
「約400キロメートルだね」
「うわ。結構歩かないとだね」
数日後、アイゼンとルナは自然に飲み込まれた広大な
森の中に建物の
「廃墟か。
「そうね」
「仕方ない。今日はここで野宿しよう。廃墟の外の森より過ごしやすそうだ」
「わかった」
アイゼンとルナは廃墟の街で野宿に適した場所を探し、そこで野宿をすることにした。
翌朝、アイゼンとルナは廃墟の街を出発した。
数日後、森の中を歩いていると木々の間から南北に伸びる低い山々が見えた。
「あれが白狼の大森林? ようやくエクリュベージ王国の中央部まで来たってことかな」
「ええ。白狼の大森林を越えた先に白の大地の魔獣が
「いよいよか。
「アイゼン。宝槍『
「そうだね。宝槍で戦うことにしよう。
アイゼンはルナから宝槍を受け取った。
アイゼンとルナは白狼の大森林の
アイゼンとルナは山と山の間を通る道を進み、白狼の大森林の東側に向かった。
「白狼の大森林からなんだか神聖な感じが伝わってくるよ。白狼を見て見たかったけどなあ。
「それが
アイゼンとルナが白狼の大森林から遠ざかりながら東に向かっていると、八島のアンドロイドの
「やっほ。アイゼン。ルナちゃん。セイジがテレポートでそちらに向かってるよ。たぶんそのうち
「わかったわ」
「セイジさんってテレポートが使えるんだよね。俺もテレポートの魔法を使いたいな」
「そう。残念ながら白砂スキルにテレポートはないわね」
「だよね」
アイゼンとルナが森の中を進んでいると、森に飲み込まれた廃墟の街にたどりついた。
「また廃墟か。まあ、道なりに来てるから廃墟にたどり着くか」
森の中に家の壁だったものや大きな
すると、ルナが前方から何かが接近していることを感知した。
「アイゼン。前から何かが来てる。15体。その後方にも11体。
「俺はどうすればいい?」
「魔獣とセイジに対応しないといけないから、アイゼンは透明化をして
「わかった。俺もセイジにあっていのかな?」
「セイジは
「そうか。会いたかったけど仕方ないか」
「またの機会に期待しよう」
「そうだね」
アイゼンは
すると、また佐那から連絡が来た。
「やっほ。追加情報があるよ。現在、アルケド王国内を『魔亀』が
「わかった」
「魔亀について説明するね。魔亀は超高濃度魔力の
「そう。それは確かに危険ね」
「セイジについて追加情報。セイジは異世界からこちらのとある場所に異世界転移したんだけど、突然能力が使えるようになったんだよね。それは古代竜である緑竜のせいなの。緑竜がセイジに能力を付与したってわけ。その付与魔法については何もわかってないの。古代竜の魔法は一般的な魔法とは
「なかなか信じられない情報だけど、受け入れるわ」
「そうだね。それからセイジは緑竜に魔法的に
「なに?」
「ルナちゃんがセイジと
「わかったわ」
「そうそう。ルナちゃん。もう少しお
「アイゼンに聞いてみるわ」
「そうしてみて。じゃあねえ」
佐那との通話が切れた。
ルナはアイゼンに通話を飛ばした。
「アイゼン。佐那から私の服装をお洒落にしたらという
「ん? いいんじゃないかな」
「そう。どんな服装がいい?」
「あー。女性の服装は
「わかった」
ルナは佐那に連絡を取った。
「はいはーい。何だい、ルナちゃん」
「お
「お
「ありがとう。では失礼」
「はーい」
ルナは佐那から送られてきた服装のデータを体表面に
ルナは一瞬で着替えた。
ルナの服装は青系のチェック
そうこうしているうちに、ルナの所に白の大地の魔獣とセイジが同時に接近してきていた。
するとルナの前方に
先にルナの前に姿を現したのは白の大地から来たオークの
ルナに気付いたオークたちがルナに向かって
ルナはアイゼンに状況の説明をした。
「アイゼン。今から魔獣と戦う。セイジは近くにいるけどまだ
「うん。気を付けて」
ルナはオークの群れに対して一歩足を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。