第27話 最強の個に会いに行くと
一方、
密猟者たちは白猪から
白猪は密猟者たちの居場所が分からないため、
白猪の魔法により周囲にある木々は
白猪が新たな魔法を発動し、森の中で塩で出来た巨大な柱が地面から突き出し木々を吹っ飛ばした。
その
その攻撃も運よく密猟者たちには当たらなかった。
「ちっ。さすが聖獣。強ええぜ。かすり
そうつぶやいた男は大量の塩に
マントを
その密猟者の名はゲオルグ。
その男は
ゲオルグたちは
それらの魔道具は
その時、
「っ!? この音は、敵か。また冒険者が来やがったか。
ゲオルグは冒険者を先に
ゲオルグは魔笛を
ゲオルグたちは魔笛の音による
そこには女の冒険者がいた。
ゲオルグは足を止めると注意深く女の様子を
(一人か。
ゲオルグが
(ん?
ゲオルグが横に移動したが、女はずっとゲオルグを目で
(っ!? バレてる? なぜ透明化している俺がわかるんだ。
ゲオルグは仲間に対して魔笛で攻撃の指示を出した。
ゲオルグは魔道具の効果を
(やはり俺様の存在を
ゲオルグは少し
「よう。お前、冒険者だな。お前も密猟者を
「ええ。ゲオルグ。あなたを
「っ!? 貴様。俺様の顔を知っているとは。賞金首専門の冒険者か?」
「専門ではない。ただの
「そうか。あんたが
「さて。教える
「そうだな。では、名前とランクを教えてくれねえか。俺の
「冒険者パーティー『
「っ!? 第1級だとっ。信じられねえな」
「信じなくて
ゲオルグは
「仲間はどこにいるんだ? なぜここに来ない」
「私だけで
「っ!?」
すると、ゲオルグの仲間が
ゲオルグの仲間たちが
「笛の音が
「っ!? 何で音が聞こえるっ」
ゲオルグの仲間たちがルナに次々と接近すると、ルナに攻撃を
ルナは
「っ!? お前、何をした」
「見えなかった?」
「くっ。なるほど。第1級ってのは本当だったようだな。
「一人になったのに
「っ!? よく見ているな。だが義手の能力までは調べていないようだな。その
「調べるまでもない。能力を知りたいので
「言われなくても能力は使ってやるよ。お前は死んでるだろうがな」
ゲオルグは左手で魔石が
「
すると義手に
ルナは魔道具の義手を見ながらゆっくりとゲオルグに近づいていた。
「魔法を飛ばす魔道具ではないようね」
ゲオルグは背中に
「
「ああ。それだけが取り
ゲオルグは片手で大剣を振り回しルナに切りかかった。
ルナは
空を切った大剣はルナの背後にあった木に当たり、木の
ゲオルグは
「くそっ。
「すごい力だね。それがその義手の能力かしら」
「そうだよ。すばしっこくて剣じゃ追いつけねえか」
ゲオルグは大剣を投げ捨て、ルナに
ルナはゲオルグの
ルナは体内の白砂を使い白い
ゲオルグは立っていられずに地面に転がった。
「くそっ。こんな細い糸。引きちぎってやる」
ゲオルグは
「ちっ。何で糸が
ルナはゲオルグから鉄の義手を
魔道具の義手は
「返しやがれっ。それは俺専用だっ」
「
ルナはゲオルグをその場に残し立ち
「おいっ。どこに行くっ。俺たちを森に
「それもいいね。あなた方を
ルナはその場から
ルナは近くで様子を見ていたアイゼンと
「お
アイゼンは魔盾を
「ありがとう。これを」
アイゼンは魔道具の鉄の義手を受け取った。
「これ。使い道ないよね。装備出来ないし」
「そうね。売りますか」
「どうだろ。魔石だけ売れるかも。あ。霊体に魔力を上げよう」
アイゼンは魔盾に義手を近づけた。
「霊体。この魔石の魔力を
すると魔石は
「おお。魔石から魔力がなくなるとこうなるのか。んじゃ。帰りますか」
「うん」
アイゼンとルナは森の外に向かって歩き出した。
森を歩いているとアイゼンとルナを遠くから見ている存在がいた。
「アイゼン。白猪『ホワイトクリスタル』がこちらを見ている。どうする?」
アイゼンがルナが見ている方向を見ると遠くにいる白猪がこちらを見ていた。
「本当だ。何もせずに通り過ぎよう」
「わかった」
アイゼンとルナはそのまま森の入り口に向かった。
白猪はアイゼンが持つ魔盾に宿る霊体を
アイゼンとルナが森の中で白猪を
「よう。お
「ありがとう。密猟者の回収を
「ああ。
冒険者たちは密猟者の所に向かった。
アイゼンとルナはシトロンリーフには
アイゼンとルナが石が
荷馬車には大きの
「
「ディープブルーまで約80キロだね。ここはシトロンリーフで取れた塩をディープブルーに
「そうなんだ。ディープブルーの街で第1級の人に会えるといいね」
「そうね」
しばらくして、アイゼンとルナは塩街道で最大の
ボクソの街は北と東に街を囲むように大小いくつのも
アイゼンとルナが街を囲む城壁を
「アイゼン。もうそろそろ日が
「そうだね」
アイゼンとルナはボクソの街で
アイゼンとルナは昼頃に
ディープブルーはシトロンリーフから持ち込まれた塩を使った
ディープブルーの街を発展させた女商人が、その
その女商人は海の女王と呼ばれ、周辺国にも
ディープブルーは都市を守るため
また街の中心部は川と
街にある建物は赤レンガ造りの建物が多いが、役所や貴族、豪商の建物は黒レンガで建てられている。
ディープブルーは第1級冒険者パーティー『フロウ』
アイゼンとルナは城門を
アイゼンとルナが石畳の道を進み中央に向かうと、川に囲まれた中心地に渡る橋の前に二つの
尖塔の
「あの門の先が中心地だよ」
「へえ。
「実際に少し
「そうなんだ」
アイゼンとルナは門をくぐり、石橋を渡ると島に
アイゼンは
門の前には
「オーガストさんはどこにいるのかな」
「アーシェが言うには運河か冒険者ギルドにいるらしいけど」
「そう言ってたね。冒険者ギルドから行こうか。そもそも
「そうだね」
アイゼンとルナは島の中心に建つ冒険者ギルドに向かった。
アイゼンとルナが冒険者ギルドに入ると、すぐに受付に向かった。
ルナが受付の女性に話しかけた。
「こんにちは。私は第1級冒険者のルナです。質問いいですか?」
ルナは青色の冒険者ギルドカードを
「はい。最近第1級になられたルナ様ですね。何でしょうか」
「第1級冒険者オーガストに会いに来ました。白の大地の魔獣討伐依頼が出されているにもかかわらず、まだ街に
「はい。そうなのです。
「伝言を伝えるだけです」
「そうですか」
「容姿を教えてください。現在地を知っているならその場所も」
「残念ながら場所は分かりません。体格は
「そうですか。ありがとう。では失礼します」
アイゼンとルナは冒険者ギルドを出ると
運河に到着すると、運河沿いにはレンガ造りの巨大な倉庫がいくつも建ち並んでいた。
「ここの街にも倉庫があるんだね」
「塩が大量に
「ああ。なるほどね。運河を使って他の街に運ぶのか」
アイゼンとルナが塩倉庫が建ち並ぶ運河を海に向かって歩いて行ると、
ルナがその赤毛の男に話しかけた。
「あなたがオーガスト?」
男は
「あ? 何か用か? 姉ちゃん。ナンパか?」
「
「けっ。あの
「私たちは冒険者パーティー『女神』だよ。私はルナ。彼はアイゼン」
「へえ。お前が最近第1級になったって奴か。どうみても強そうには見えねえな。坊主は荷物持ちだったか。
「伝言は伝えた。ではさようなら」
「ああ。またな。って待てよ。俺が東に向かうことが確定するまで
「そこまで面倒見切れないわ」
「だったら俺と戦え。俺に勝ったら行ってやるよ」
「意味がわからない。戦う必要がない」
「つまんねえ野郎だな。それでも第1級か? 負けたくないからって逃げんなよ」
「
「かーっ。いいねえ。気に入ったよ。おもしれえ。行ってやるから俺と戦えよ。貴様の強さが知りてえ」
「くだらない。行こう。アイゼン」
ルナはオーガストに背を向け歩きだした。
「おい。
するとルナが立ち止まってオーガストに振り返った。
「お。やんのか?」
「そうそう。ここの
「っ!? くっ。はははっ。おもしれえ姉ちゃんだ。港町だからニシン料理が有名だ。魚が
「そう。ありがと。アイゼン。料理屋はこっちだよ」
「待て待て。
「そう。そういえば、ここで
「俺様がいると魔獣は寄ってこねえ。商船の
「そうですか。では、さようなら」
「だから 戦えって。俺と戦うまでずっとついて回るぞ」
「わかったわよ。どこまでもついてこられたらたまらないわ。あなたと一緒に白の大地に行くのも嫌だからね」
「よし。ここでやるぞ」
「ここで。いいでしょう。あなたが
「うるせえ。すげえ自信だな。その
「王国最強の個。らしいわね」
「そうだ。身をもって思い知れ」
オーガストは抜き身の剣を手に持った。
「お前も武器を使っていいぞ。中級ポーションがあるから安心して
「必要ないわ。あなたの攻撃をすべて受け切ってあげる。
「けっ。いけすかねえ野郎だ。ま、俺様はそんな奴らをボコボコにしてきたんだがな。姉ちゃんこそ言い訳すんじゃねぞ」
アイゼンはルナとオーガストから離れた。
オーガストはニヤニヤした表情をしていた。
「いくぞ。姉ちゃん」
「どうぞ」
体に力が入っていない
アイゼンの目にはそう見えた。
「っ!? 消えたっ」
ルナの真横に
ルナは回避したが、剣がルナの長い髪の毛の先を
「ちっ。
「さすが王国最強の個と呼ばれるだけあるね」
「そりゃどうも。何でお前は
「それがどうかしたの?」
「何にも感じなかったか?」
「ああ。変わった能力を持った魔剣だね」
「その
「そのようね。そう言う魔剣なのね」
「ああ。だが、俺様は魔剣頼りの冒険者じゃないぜ。最速の剣を見せてやるよ」
オーガストの
ルナは高速で振り回される魔剣を最小の動きでかわし続けた。
オーガストがルナに打ち込む剣の速度が
そして。
「とったっ」
オーガスト
ザスッ
「っ!?」」
オーガストは目を
ルナの腕は
「どういうことだ。確かに俺様の剣はお前の腕を切った
「あなたにはまだまだ知らないことがるという事よ。世界は広いの」
「あ? 上には上がいるってことか? ふざけんな。俺は攻撃を一度も食らってねえぞ。そう。俺様は相手から一度も攻撃食らったことはない。その前に倒すからだ。すげえだろ」
「同じことを二度も言わないで。そもそも私は攻撃してないからね」
「そうだったな。やめだ。お前、心が全然動いてねえ。ゴーレムと戦ってるみたいだぜ。やる気ねえ奴と戦っても俺は燃えねえんだよ。魔獣でも狩ってたほうがましだぜ」
「そう。だったら白の大地の魔獣と戦ったら」
「わかったよ。うっせえな。行けばいいんだろ。俺様は
「しつこい人だね。もう会うことはないわ」
「ちっ。可愛げのない奴だ。俺様と戦って勉強になったろ」
「最強の基準を教えてもらった。
「は? お前本当に偉そうだな。こんなやつの荷物持ちとは大変だな。
「アイゼンは荷物持ちではない」
「そうか。そりゃ
「さて。いまのところ感情が動いたことがないからわからないわ」
「何が楽しくて生きてんだか。まあいいか。人それぞれか。それはそうとお前らも白の大地に向かうんだったら、船で一緒に行くか? 乗せてってやるよ。金は
「いえ。私たちが指定された場所は王国東側の中部だから
「いいじゃねえか。東に行ってそこから
「あなたの世話をしたくないのでお断りだわ。それに領都マーキュリアスまで街道が通っているのにわざわざ遠回りする必要がないでしょう」
「そうか。残念だ。荷物持ちの坊主の方は
「売るわけないでしょう。ではさようなら」
「そういえばお前、魔槍も魔盾も使わなかったな。まだ本気を出してないってことか。
「魔槍も魔盾もアイゼンのもの」
「そうなのか。じゃあ。今回は俺様の
「それでいいよ。もう会う事はないから」
「
「教えない。行きましょう。アイゼン」
「じゃあな。生きて帰って来いよ」
「あなたもね」
「ぎゃはは。俺様が死ぬわけないだろ」
そう言うとオーガストは再び
アイゼンとルナはオーガストと別れ料理屋に向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。