「じゃぁグェンさん、今日はどこ行く？行きたいとこ言ってみて」

―　そうですね……じゃぁ法務局。私が住んでるアパートの登記簿と公図を取りたくて…。

「なんでやねん、別の日に行ってくれや！しかも登記簿って…どんな事情抱えてんねん」

ー　ごめんなさい。間違えました。行きたいのは、「外国人在留支援センター」でした。ここはビザの申請に関する相談受け付けてるんです。

「知らんわ！今日はデートちゃうんかい！２人で並んで見ることができる場所とか、ないんかい！」

ー　OK！じゃぁ今から地裁行って、先月コンビニで起きた窃盗事件の公判を傍聴（ぼうちょう）するとかどうですか？

「だ、か、ら、なんでやねん！なぜデートで役所いかなあかんねん！もうええわ。俺が決めたる。…うーん、海水浴とでもしとけや」

ー　OK！良いですね。…あぁ目の前に綺麗な海が広がってる。素敵ですね…早速着替えてきても良いですか？

「あぁ、良いよ。じゃあ俺も着替えとくわ」

（3rdへ続く）

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい