第10話 明星

これは私、コズミックルビーもとい明星遥香が学園武闘祭で鴉黒斗と出会う前の物語だ、まず私たちコズミックフォースが所属している組織は漆黒の銀翼とも対魔士ともはたまた安倍晴明が結成した組織、陰陽師とも少し違う、私たちが戦う敵はいわば世界を閉じ込めた力を使う妖怪とも違う怪人でありその怪人が世界に現れることでその閉じ込めた世界の力で世界を侵食していく解決策としてはその世界を閉じ込めた怪人を倒すことでその世界は解放されるということだ、もちろん私以外にもその世界を閉じ込める組織と戦う仲間はいる、私はギャラクシーエナジーの唯一の適合者であり私が変身するコズミックルビーもギャラクシー、ビックバン、ノヴァの3タイプに状況に応じてチェンジができる私は右手につけているギャラクシーギアをみた、このギアのなかには銀河と文字通りビックバン、超新星爆発の力が歯車つまりはギアとして内包されているからだ、黒斗たちと違い私の所属しているコズミックフォースには明確な制服はない何ならそれぞれに違う学園に所属しそれぞれに違う学園の制服を着ている、皆それぞれに選ばれた適合者であり変身ヒロインではあるがその中には忍びも当然いる、ギャラクシータイプは光線技や武器の合わせ技が得意だがその逆にビックバンタイプは力が強い怪人相手なら無類の強さを誇る、超能力が得意な怪人ならノヴァタイプ、そしてその理由はまるで超新星爆発かの如く超能力を次々と繰り出すことができるからだ、そして対魔士の学園に黒斗たちが向かったことも私たちコズミックフォースのもとに情報として入っていた、ここ最近は世界を閉じ込めた力を使う怪人は出ず私たちは長らく長期休暇の状態だった、基地の廊下を私を歩いていると黄色と黄緑の制服を着た金髪の女の子が近寄ってきた、そう、彼女こそがスカーレッドスレイヤー、風祭茜だ、彼女の右手にも手裏剣が装着されたギアをしている、それこそが忍びの一族が開発したスレイヤーギアだ、そして茜は「遥香さん、聞きましたか?漆黒の銀翼と陰陽師の戦いのことを」と私に聞いた、私はもうすでに指揮官からそしてその情報をコズミックフォースのリーダーとして聞いていたのだが、私は茜に「そうね、でも漆黒の銀翼もそれなり世界の役にはたってるのに陰陽師の人たちは世界の脅威と感じてたなんてね」とそう、黒斗たち漆黒の銀翼が安倍晴明率いる陰陽師に目をつけられたのは安倍晴明のもつ能力からだ、安倍晴明は世界の脅威となる存在を感知する能力をもっているからだ、どうやら黒斗たちは安倍晴明から世界の脅威となると思われたらしい、そして基地の屋上に私は茜とむかった、もうすぐ夜が明ける、この基地は夜明けに明けの明星つまりは明星みられるからだ、そして私は明星を気に入っている自分の名前だからだけではない、例えどんなくらい夜でも夜明けの明星が朝を告げるからだ、元々、明星という名は珍しいらしい、それもあってのことなのだが夜明けの明星を見ると何故か私はすっきりとするのだ、それに私の率いるコズミックフォースのその二つ名も夜明けの流星群という名だ、理由は瞬く間に怪人を倒し解決する様がまるで夜明けに流れる流星群のようだったかららしい、そういう意味では漆黒の銀翼という二つ名と共通している部分が少なからずある、黒斗たちの漆黒の銀翼という名は妖怪側の防衛組織である鴉天狗機動隊と対をなす名だからだ、実際、世界を紡ぐ存在となった黒斗たちは陰陽師たちと安倍晴明以外には実際、むちゃくちゃ強い、指揮官の言っていた言葉がどうにも私の中で引っかかっていた、そして指揮官が言うには「どうやらだが漆黒の銀翼に所属しているメンバーたちは君たちみたいなタイプチェンジとはまた違う変身方法とチェンジを行うらしい」という言葉だった、そう私たちコズミックフォースのメンバーは皆それぞれに変身方法こそは違えど全員が状況に応じてタイプを変えるタイプチェンジという方法をとっている見た目と姿ががらりと変わるため見覚えは非常につけやすいというのが特徴だ、対して妖怪側からその能力を移植した黒斗たちは変身すると基本フォームと呼ばれる姿にまず最初は変身を遂げそしてその基本フォームにほかの違う属性をさらに加えることで亜種形態である亜種フォームという姿に変身することができる、だが精霊三体変身には常に暴走するというリスクが常につきまとう、加えて伊邪那美霊羽は鬼の一族で最も強いとされる酒呑童子の能力を移植しているため暴走しなくても身体は副作用として鬼の一族の身体に限りなくちかづいていくそしてそれは亜種フォームに変身してもつきまとう副作用だ、となると私たちコズミックフォースのメンバーと比べて漆黒の銀翼に所属している黒斗たちのほうが身体にかかる負担は大きいのかもしれない、そう考えていると夜が明け私と茜の見あげる夜空には明けの明星が光り輝いていた。

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