短冊に願いを……

紫陽花の花びら

第1話 童心にかえって

 ああ~そうなんですね。

明日は七夕ですか……

忘れていた。

悲しいなぁ、余裕無く生きている証拠ですね。

 

 でも!この企画を立ち上げてくださった影神様のお陰で、

今年は空を見上げて……星々の輝く事を祈ります。そして童心に返り短冊を書きまくり、願う事にしましょう。


🎋🌌🎋🌌🎋🌌🎋🌌🎋🌌🎋🌌

私自身は、幼い頃何を願ったのか当然この歳では、全く覚えていないけれど、息子が生まれてから、小学四年までは毎年七夕飾りをしていました。

 ただ、年々笹は小さくなって行きました。

理由は簡単、息子が恥ずかしくなってきんです。

でも、短冊は書いていました!

所謂、神頼み的にですね。

家族三人、それぞれ真面目に悩み書いておりました。

 最後の七夕飾りとなった年に書いていた願い……

息子はミニバスのレギュラー入りと剣道の進級。

主人は今抱えている仕事の成功。

私はもちろんそれぞれの願いが叶うようにと書きました。


 でっ!私だけシレーっともう一枚書いたのです。

狡いね、全く!


父親と息子の関係が今のままで行きますように、と書きました。

これは私にとって切実な願いでした。

兄貴と父親 兄貴とその長男との関係はその時点で氷付いていましたから。

それだけは何としても避けたい!

死んでも避けたい!

だから、狡しました。

その短冊威力のお陰?かどうかは判りませんが、いや!お陰でしょ!

完璧仲良しこよしでは無かっだけど、息子は父親を尊敬出来ました。

うちの父親は凄いと言ってくれました。

父親の遺骸を抱き締めて。

私たち家族は普通に仲良しでした。

狡して書いて良かったと思っています!


さて書きますよ!

短冊に🔖

後四十年は生き抜く!

自分の太い足でしっかり立ち、

歩き続ける!書き続ける!

拙文でも~駄文でも!何でも!書く。

お星様お願い致します。


もう一枚🔖

あなた!そちらはどんなに様子?

呑気にし過ぎて太っていないでしょうね~

息子は頑張っています。懸命に生きている風には見せませんけど。

あの子らしく飄々と、然し律儀に、だから少し苦しくなるようです。

だから、見守ってよ!

そして、心塞いだときは灯りをともしてあげてね。

お星様お願い致します。

おや~薄陽が射し始めてる。

明日は逢えるかな?



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

短冊に願いを…… 紫陽花の花びら @hina311311

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ