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Z「この手の作品またきやがったな、というのは評価は下がるでしょうね。競争率も高いでしょうし」

A「競争率というか、まとめてポイな感じすらします」

Z「やっぱり新人賞に求められているのは新しさなんでしょうかね」

A「それ言うの何度目ですか」

Z「新しさって、今までにないってことですよね。そんなものそうそう思いつきますか」

A「つかないですけど、今回なんかは無理やり“これとこれをくっつけたらまぁ新しいよね、もう誰かがやっていて、下読みのスタッフさんは「あー前もこんなのあったわ、はいはい。これを新しいと思っているのあんただけだぜ」になるかもしれんけど”をやったわけでしょ」

Z「少なくとも、いろいろなところで“この手のはよく来るので勘弁”みたいに言われているものではないですよ。それをやったら、もう向こうがどう思おうがこっちにはどうにも。だって、我々は応募作を読む立場にはないんだから“またきやがった”もなんもないでしょ」

A「あー怒ってますね。でも、結果的にカクヨムという足元も足元で指摘されていた“こういうのは期待していませんよ”にバッチリ当てはまってしまった(註 アカニシンノカイの解釈です)」

Z「リサーチ不足でした」

A「ホラーを知らない人にホラーっぽいものを書かせると変なものができるんじゃないか、という試みはまぁ価値はあったかと。得るものもありましたよね?」

Z「結果、できたものが面白くなかったという点も含めて(ありました)。ジャンルに詳しくない人がチャレンジすると、そのジャンルの入門編というか、わりとよくあるものというか、浅いものしか書けないのかなぁ、と」

A「一定量以上の蓄積があると、これとあれを足すとか、あれからあの要素を抜く、ができますからね。今回、ホラーのビギナーズラックは起こらなかったということで」

Z「インプットの量は大事かなぁ。○○という作品の設定で××という作品の仕掛けをやる、みたいなアプローチは新しいものを生むには便利なんですよ」

A「インプットしてますか?」

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