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A「どこが面白くないと思います?」

Z「キャラの立て方ですかね。あと冗長というか、一つのことが起きて次に展開するまでが長い。全体的にたるい」

A「キャラはもう今さらどうしようもないです。印象的な台詞を加えるとかで応急手当するしかないですね。長い部分はカットすればいいでしょう。他になにかありますよね、思うところが。白状しちゃいましょうって」

Z「お話自体が魅力的に思えない」

A「ですよね。それですけどね、たぶんですけど、プロット自体がつまんないんです」

Z「ラストを書き足しましょう。一応、解決したと思わせてひっくり返せば面白くなるかも」

A「なんだか作戦会議っぽくなってきましたけど。これ、ひっくり返せますか」

Z「本格ミステリを放棄した部分があるので、伏線とか手がかりに縛られなく、今の結末を“そんな話じゃありませんでした”ってひっくり返すことはできます」

A「できるはできる、と。それが面白いかどうかは別として」

Z「使わなかった要素を伏線にしちゃうアイデアを出しましょうか」

A「時間かかるのは後にして、他に改造プランは?」

Z「なんかないんですか」

A「前は? つかみも弱い気が」

Z「短くていいならなんとか。ただ流行りものにありがちな(略)みたいなのしか今のところ思いつかないですけど」

A「逆算しましょう。後々起きる大きな出来事の伏線になっていたことが後でわかるみたいな要素を入れましょう」

Z「できます? 今から?」

A「もう今のいまいち原稿で応募するということで腹をくくりましょう。で、お遊びのつもりでアイデアを出して、改稿する。それぐらいの気持ちでいましょう」

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