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A「こっちが言いたいというか、そちらは言いたいと思いませんかって話です」
Z「そういうもんだよね、としか。ネットで軽く資料を調べるときなんかもそうじゃないですか。検索数、閲覧数の多いもののほうが検索の上位で引っかかるシステムというかアルゴリズムというか、そういう仕組みなんですから」
A「資料、ちゃんと調べましょうね」
Z「調べたいジャンルの新書をいくつか読むと、頻出する情報、複数の本で取り上げられる情報があるんです。そうすると、あぁこれが基本の基本なんだな、とはわかります」
A「知っていることだけで勝負しないのは、いいことだと思いますよ」
Z「図書館のリファレンスサービス? ですか? あれ、うまく利用したいなぁ、と」
A「使えばいいじゃないですか。カウンターで司書の人に訊くだけですよ」
Z「いや、ほら、コロナだし」
・・・・・・・・・・・・・・
A「複数回にまたいで更新という荒業に出ましたね」
Z「もう二ヶ月しかないのですよ」
A「応募要項を確かめたんですよ。横溝賞のカクヨム応募って12万字以上24万字以内なんですってね」
Z「言いたいことはわかりました」
A「じゃあ、どうぞ」
Z「現段階の進捗を字数ではかって報告しろ、ですね」
A「違います。字数でいわれてピンときますか? です」
Z「そっちね。正直、ピンとこないです。ピンとこないでいえば、いまだにホラーがわかりません。“雨月物語”って、あれ、ホラーですか」
A「上田秋成でしたっけ。あれは怪異譚……とも違うか。ホラーがジャンルになる以前のものですかねぇ」
Z「読んだんですよ」
A「原文で? 高校の古典の成績ひどかったですよね」
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