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Z「捨てる、というのはアレですが、なにもないところからやりましょう。なにか最近、面白かった映画とかドラマありますか。面白さを分析して、それをミステリに落とし込むならどうするか? みたいなアプローチとかどうです?」
A「やっぱりミステリーなんですね、今年も」
Z「言葉の綾で、横溝賞のカテゴリーエラーにならないエンタメくらいにとらえてください。せっかく横溝賞なんですから」
A「じゃあSFやりましょう。というか、二次元活字特撮やりましょう」
Z「“シン・ウルトラマン”観たんでしたっけ?」
A「観ましたよ。シリーズ化した人気作品の宿命で、次第にフォーマットが固まってきちゃうじゃないですか。ウルトラマンの場合は“宇宙から来た地球を救う怪獣を倒す巨大変身ヒーロー”というものが。シリーズを重ねていくうちに。みんなが当たり前に受け入れている“正義の巨人”という枠を一旦外したのは面白かったなぁ」
Z「確かに怪獣(禍威獣)は恐竜とか巨大化した動物として受け入れられるけど、そこにヒト型のデカイやつが来たら、むしろ、ヒトっぽいやつのほうが怖い。なんか別の変なのまできたーっ、てビビる」
A「あの姿は着衣なのか裸体なのか謎みたいなセリフがありましたけど、そのへんも不気味ですよね」
Z「狙いのわからない未知の巨人と人類の、おや、これ、どこかで?」
A「中世ヨーロッパ風にやるとアレになるから、いかにもSF的なガジェットでやるんですよ」
Z「そしたら、ウルトラマンになりませんか? 私、セブンで好きな回があるんです」
A「ちゃぶ台?」
Z「あれも好きですけど別のSFっぽいやつ。一回さらっと見直して、ウルトラマンがやっていないネタを探しませんか?」
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