エイプリルフールなので我儘で塩対応な彼女に別れると言ったら俺に甘々になりました

さらさらじゅぶこ

第1話

「ねぇご飯作ってって言ったよね!」

「今日は時間がなかった。寧々のことばっかりできるわけじゃないっていっつも言ってるだろ?!俺だってすることはあるんだよ!」


今日はいつもみたいに「ごめん」と謝るわけじゃない。

なんたって今日はエイプリルフールだ。

嘘を言っても許される日。

だから俺は同棲中の彼女にいつもの怒りをぶつけたいと思っている。


「な、何よ、反抗してきて、景らしくないじゃない」


俺の彼女、寧々こと、神楽 寧々(かぐら ねね)は俺、藍川 景(あいかわ けい)に反抗されると思っていなかったのだろう、肩をビクッとさせてそう言ってくる。


そしてここで最後の一言。


「もう限界だ、俺はこの家を出ていく。俺だって最初は頑張ろうとしたさ、でも仕事から帰ってきたあとすぐに洗濯物の取り込み、お風呂の用意、ご飯の準備が俺が家に帰ってきて30分もせずに寧々が帰ってくるのに帰ってくる前に終わらせろって無理な話なんだよ」


これはホントのこと。


「明日引越し業者が来るから」

「え、待って、ホントなの?!いやっ私を置いてかないで、だめ。ごめんなさい、ごめんなさい」


そう言って寧々は泣きながら俺の足に抱きついてくる。

ここまで言うとスッキリするがちょっと罪悪感ハンパない。

ほんとは今も寧々の事大好きだし、冷たく当たられても離れたくない。

これが俺の本心だ。


「あと27秒か」


俺は寧々に聞こえないように小さく呟いた。

残り20秒。

これは12時になるまでの残り時間。

エイプリルフールは午前中だけ。

そう、俺は12時なれば本当のことを言う。

あと4秒、3,2,1。

12時になり壁にかけていた時計が音を鳴らす。


「1つだけ大切なことを言う。これは全部、嘘だ」

「え……?……嘘?」

「そう、嘘」


その言葉を聞いて寧々は俺に抱きついた。


「ばかばかばかぁあああ」


寧々は俺の胸をポコポコと叩く。

が、全く痛くない。


「ほんとにいなくなっちゃうと思ったぁあああ」

「ごめん、やりすぎたよ。でもさっきみたいな辛辣な態度?って言うのかな、そう言うのは俺も辛いからやめて欲しい」

「うっ……それは、ごめんなさい」


俺にあれだけ言われて流石に以前の自分の態度を反省したみたいだ。


「私態度改めるから、もうあんな事言わない?」

「うん、もう言わないよ」


こうなるならもっと前からこうすればよかった。


「私、景がいないともう生きていけなくなってるからね」

「俺も寧々から離れたくないかな?」


「じゃあずっと一緒だよ」とそういって俺たちはキスをした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


皆さんまずはこの作品を読んでいただいてありがとうございます。


なんか続きを作る余裕がなくなったので、一話完結ということにさせていただきます。

今は受験勉強と


彼女と別れて許嫁と付き合おうとしたら親友の姉でした。〜何故か元カノと許嫁がおれの取り合いをしてます〜


っていう、自分の代表作品に全力で取り組んでいきたいと思っていますのでどうか許してください。


https://kakuyomu.jp/works/16817139555747872367

一応私の代表作品のURL貼っときます。

読んでない人はぜひ読んでみてください。

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エイプリルフールなので我儘で塩対応な彼女に別れると言ったら俺に甘々になりました さらさらじゅぶこ @ahoy

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