授業中にお腹を鳴らして照れる隣席の女子がかわいい過ぎる。

sueoki

プロローグ。

ある4限の授業だった。


『ぐぅ~~』


「・・・」


先生の声だけが響く教室の真ん中で、隣の席に座る女子の方から俺にだけ聞こえるくらいのお腹が鳴った小さな音が俺の耳に入る。


ふと振り返って彼女の方を見ると、彼女は俯いている。


そして、彼女は俺の方を向いてこう囁いた。


「聞こえた?」


自分で聞いておきながら頬を染めて、彼女は照れている。


この瞬間に、俺は彼女の表情と言葉に思わず、『ドキッ』としてしまった。


絶対に口には出せないが、彼女が可愛くて可愛くて仕方がなかった。


彼女が愛おしい。


この時、俺は気づいていなかった。


彼女に...落とされたことを。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る