1.ミシオネール
「あら、レーゼルじゃない?今日もどこかの村に行くの?」
依頼人に声をかけてきたのは、長い茶髪をツインテールにした女性。
その後に私たちを値踏みするような目線。
好きじゃない。
「キッカ・・・も、これからお仕事?」
少しおどおどして話すのが、今回の依頼人。ハーヴェスの役人、巡察官のレーゼルって人で。
仕事の内容(担当している村が農地を開拓をするため、村の北側の調査ですって♪ザックリ言うとね)の説明を受けて、いざ出発する時の話ね。
「ええ、そうよ。エレンの集落付近にまた蛮族が目撃されたんですって」←キッカと呼ばれた魔術師。
レーゼル「エレンの集落?・・・気を付けて確かあの辺りは・・・」
キッカ「やだ、大丈夫よ心配しないで!!」
キッカ「もうこの辺りでは何度も同じ仕事してるんだから」
あ、話遮った。愛がないわね…。
レーゼル「そ・・・そう?」
キッカ「あなたの管轄の村にもいかないように、蛮族たちは全滅させてやるわよ。安心しなさい」
レーゼル「あ、ありがとう・・・がんばってね」
GM:魔術師キッカは手を振って、仲間を引き連れて出ていきました。
ホップのPL「フラグ・・・」
ドンキィのPL「フラグが立ちましたねえ」
GM「やめてくれ(笑)」(←というのは嘘。覚えててもらった方が助かる)
レーゼル「彼女、魔法学院の時の同級生なんです」
そっか、昔はレーゼルは魔術師ギルドで勉強してたんだ・・・。
運動も魔法もからっきしって、最初言ってたけど。
色々あって、今があるのね。
・・・私と一緒ね。
でも、今の巡察官の仕事頑張ってるみたいだもん。
今のでなんか応援したくなっちゃったかも。
レーゼルの力になれるんだったら、全然がんばれるわ。
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