2022#38

表紙、『あかね噺』。色が淡い。一生師匠、表紙から怖い。


巻頭カラー、『あかね噺』。見開きの扉絵がオシャレで良い。コミックス2巻の帯を庵野秀明監督が書かれたとのことだけど、落語の魅力を漫画表現として描き出したのはここ何回かの話であって、それまでは何がすごいか解説が喋っていただけなので、正直、読んでないんじゃないかな、って思った。閑話休題。一生師匠、メディア受けは一切狙わずにマジレス。この台詞は多分、エントリーするときに言われた、真打でないとはいえ落語家に弟子入りした人間がアマチュアの大会に出ることの云々に加えて、多分、リアル世界で立川談志師匠がテツアンドトモを高く評価した上で言った「ここはお前たちが来る場所じゃない」を踏まえたんだろうな。ところでこの先、からしや声優ちゃんはもうライバルになり得ないんだろうか。今回戦った舞台が「逆セリエA」みたいな状態であったのならそうなんだろうけど、それはそれで寂しいというか、トーナメント展開ではないけれど、所属などをぶち抜いた無差別級の戦いがまたあっても良いかもしれないね。


『ONE PIECE』。ワノ国編、終幕。逃げ上手の若君の解説で名乗りの意味合いが語られていることもあって、ヤマトが光月おでんを勝手に名乗っていたことに対する違和感が結局拭えないまま終わってしまった。お前じゃない。


『呪術廻戦』。命を賭して一矢報いるといった熱い戦いの最中、ラスト1ページの緊張感のぶち壊し方、個人的には好きじゃないです。


『アオのハコ』。ざわつく外野、良きライバルでありたい雛さま、雛さまのことを友人として大切に思う大喜くん。今のところ、大喜くんの心変わりがなさそうなのと、千夏先輩との距離が近く関わる頻度が高いアドバンテージがあって、大勢が変わらなさそうなので、このまま一本道なのかなあ。恋愛漫画としてそれはそれでどうなんだろう。菖蒲ちゃん、参戦なるか。


『僕のヒーローアカデミア』。ずっと防戦一方でずっとしんどい。


センターカラー、『逃げ上手の若君』。扉絵、読者サービス。珍しく作中で松井先生のエピソードが入ってた。関東平野ってそうなんだ。火蓋が切られた庇番との戦い、お相手は早速ちょっとイカレてるけど、そういや大体みんなイカレてるか。


『SAKAMOTO DAYS』。天才発明家的なポジションがいると幅が広がって良いですね。実戦でどうやって活かすか、戦術が楽しみ。


『高校生家族』。それぞれの夏休みはこうやって過ぎていった、という話。これ、ページ数はこの半分くらいで、残り半分で話を進めても良かったんじゃない?


『夜桜さんちの大作戦』。大して難しくなさそうに思えた爆弾解除ミッションはあっさりと終わり、操られた身内の救出作戦に変更。こういうのって、元に戻ったあと、操られていたときの自我はどう解釈するんだろう。いや仕方ないと言えばそれまでだけど、外的要因で180度変わってしまう部分を含めて、今の自我は正常だって言えるのかどうか、みたいなこと。


『マッシュル』。次の敵も何だかんだで結束して打ち倒すんじゃないですかね。主人公はまだですか。


センターカラー、読み切り、『明日あきらの掌』。まあ悪くないんじゃないですかね、といった印象。逆に、取り立てて良いというわけでもないかなあ、絵の拙さは度外視しても。個性派新鋭、と煽られているほどオリジナリティーは感じなかった。再び登場ってあるけど前作は何だったんだろう、絵柄的に、アレになった地球に残って放課後を過ごすみたいなやつかな、と思って調べてみたらそうだった。そっちは割と好きだった。今回の方が連載にできそうな題材ではある。次号は沼駿先生の読切とのことで、俄然楽しみになった。


センターカラー、『PPPPPP』。良いですね、すごく良いと思います。しかし、メロリもこのまま終わってしまうのかな。自分を愛せなくても、救いはないのか。


『ブラッククローバー』。シスターが変えられちゃった。ちょっとエッチですね。ここからアスタには気合い以外の解決方法を使って欲しいところ。あと、解決した後にシスターは綺麗さっぱり治るんだろうな。常にそうあるべきというわけじゃないけど、元に戻らない方が都合良くなくて、重みあるいは厚みがあって好きです。


『僕とロボコ』。怪談というもの自体、定番というか定型というか、ある程度のお決まり感があるものなので、今回はそれっぽい話ということで良いんじゃないですかね。あまりオリジナリティーも笑いもなかったですが。いや、笑いがないのは問題か。


『ウィッチウォッチ』。ちょっとだけ面白かった。でも流石に今の時代に待ち合わせに失敗するのはどうなんだろう、という思いはある。


『アンデッドアンラック』。リメンバーの使い方が、相手の頭に物理的に刺す、というのはかなり面白い。


『すごいスマホ』。まんまと退場した藻浦くん、乙。Qも瀬尾水さんも迂闊過ぎる。全所有者が一気に出てくると、あ、終わっちゃうのかな、って思ってしまう。


『地球の子』。力じゃ地球ちゃんに敵わないからそれ以外の方法で解決を試みるというのは、待ってましたという感じ。刃牙と勇次郎のエア夜食を思い出した。


『ドロンドロロン』。読んでません。


『ALIENS AREA』。掲載順位がついに最下位。今回の話を読むに、今後たぶん挽回できなさそうだけど、応援する気持ちはあったということだけ残しておく。


以上です。

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