今週のジャンプ
川上眞一
2022#31
表紙、『マッシュル』。アニメ化、おめでたい。あのシリアスとコメディーのないまぜになった雰囲気はどうなるのかな、と思ったけど鬼もそうだった。
巻頭カラー、『マッシュル』。ついに主人公が登場しなくなった。最後のコマ、後ろ姿だからか打ち切りっぽく見えるの不思議ね。縁起でもないね、すみません。
『あかね噺』。練磨家からし、大ウケ &大絶賛。アイデアに特化したタイプってことね。これに対して全く逆のタイプのあかねはどう戦うのか。強いだけでは面白くないので、どうやって勝つのか、何が凄いのかというところを見たい。こぐま兄さん、ラスト2ページは説明で大忙し。嫌な出順の理由のもう1つは、伏線ですか?
『僕のヒーローアカデミア』。成長力がキモい相手にかっちゃんの新技が通用するのか。ベストジーニストが技の前にちゃんとヒーロー名で言い直してるところ好き。
『逃げ上手の若君』。麻呂、オワタ。見せ場は短かったけど良いキャラでした。この漫画は珍しく人がちゃんと死ぬね。まあ歴史物だから自然と言えば自然だけど。
『SAKAMOTO DAYS』。世代や立場が違う人が違う考え方を持っているというのは良い描き方。若者は反体制側に流れやすいしね。そもそも殺し屋が社会的にどうなのか、というのは一旦置いておくとして。ブレーキランプ5回でコロシテルのサインは笑った。
センターカラー、読み切り、『Dr.STONE』。てっきりサイドストーリーつまり本編とは別時空のパラレル扱いして良い話かと思ったらガッツリ続編と考えて良い内容で、ちゃんと面白いし、タイトルの再回収もあって、お見事だった。読み切りだから復活と帰還までが早いのは仕方ない。タイトルのコマで千空がこっち向いてるのは何故。
『ウィッチウォッチ』。モリヒトの性格が話の中心にあって、ニコの魔法が便利すぎず、最後にお得意の回収がくるという、バランスの良い話で良かったです。篠原先生はスケットダンスの頃なら変なゲームのディテールで面白さを出そうとして、その作品そのキャラクターじゃなくてもできる何でもアリの話にしてしまうことが多々あったんだけど、今回はそうじゃなくて安心しました。
『ALIENS AREA』。「暗殺者か」のあたりが誰のセリフなのか純粋に分からない。それ以外のフキダシのないセリフはそのコマの人間が考えているっぽいけど。この調子で大丈夫だろうか。新人こと主人公が兵装なる技術を覚えるの、もうちょっと早い方が良い気がしますね。
センターカラー、『アンデッドアンラック』。風子、復活。不死と不運は運命を否定する、って良いですね。なるほど、不運の運は運命の運でもあるし、不死は命の理に反するわけだし。本編が終わった後にこれまでの振り返りがあるの、助かる。
『ルリドラゴン』。可愛いのと進みが遅く見えるのとスクリーントーンが少ないのは相変わらずとして、何でこんなに掴みづらいんだろう。良く言えば今までの週刊少年ジャンプにない漫画と言えなくもないのかもしれないけど、どんなジャンルか、何を目的とした物語か、などが4話にしてまだ分かってない。ただ恐らく、ジュブナイルなんだろうな、と思う。つまり思春期の主人公の胸の内にフォーカスをあてたお話で、大人になってしまった我々からしたら大したことのない、クラスメイトと交流するだとか、放課後に遊びに行くだとか、そういう一つ一つに対して自分なりに向き合って、できるようになる、自己形成物語、あるいはビルドゥングス・ロマン。
それにしてもるりちゃんがただ状況に右往左往して戸惑ったり怖がったりしてるだけで目的はおろか特徴も分からないので、まず主人公の個性を描写した方が良いかもしれない。例えばハーレム型のラブコメでは、主人公は振り回されながら要所要所で優しさを発揮したり勇気を出したりしながら課題を乗り越えるわけだし、そもそも恋愛候補のキャラクターはそれぞれ魅力的に描かれるものなので、それらがない本作に読んでるこっちが戸惑っている。ほのぼの日常系漫画として描かれているわけでもないしね。
神代さん、ちょっと好き。
『PPPPPP』。覚醒したラッキー、格好良い。ここにきて一番盛り上がってきた気がするので、あと一押し、何かがあればコミックスを買っちゃうかもしれない。
センターカラー、『アオのハコ』。ご褒美のラブコメパート。大喜くんが大いに動揺しているので、雛さまの作戦は成功していると言える。負けが確定していることを除けば。
『夜桜さんちの大作戦』。こういう「原理は分からんが凄いからできる」というのが以前言った何でもアリという意味の残り半分。親父のおふざけがちょいちょい癇に障るので、キャラクターとしては良いんだと思う。
『僕とロボコ』。誰も望んでいないロボコのバトル。とりあえず今週は面白くなかったけど、このままバトルをやるなら来週も期待できないな。
『すごいスマホ』。首相は変だったけど警察も大概変だった。バッテリー消費量に関する伏線、通称「すごいデンチ」。Qの検索パート、適度に説明用の図があるの、助かる。それにしてもQよりギメイって名前の方がよく出てくるので、主人公なのにそれで覚えてしまいそう。「あたしはお前に信頼を与える」って、どっちがどっちを信頼するの?瀬尾水さんがギメイを信頼する場合の言い方だろうけど。そもそも"信頼を与える"なんて言い方するか? 。検索したらビジネス系自己啓発のページばっかりヒットするんだけど。あと全一郎、もっと動いて。
『高校生家族』。噴水が赤くなるのは、噴き上がる水の中にフェノールフタレイン溶液を入れていて、アンモニアが溶けた水はアルカリ性になるから、だそうです。
読み切り、『サウナデカ』。特に笑えなかったけど、ギャグ漫画ではなくコメディーだそうなので問題はありません。
『ドロンドロロン』。読んでません。
『地球の子』。地球ちゃん、結構良いキャラですね。「謝って欲しー!」って台詞が好き。こっからどう逆転するのか。どうにかしてかれりと衛と令助を繋ぐ方法ってありますかね。
『巻末解放区 WEEKLY週ちゃん』。浴衣を着ているキャラの特集で『左門くんはサモナー』のキャラを久しぶりに見た。沼駿先生、今は何を描いてるんだろ。この前読み切りで見たけど、帰ってきて欲しい。
以上です。
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