異世界ホームセンター「ホーラン」は絶賛営業中です。〜廃スキルでもハーレムを目指すぞ~

まーくん

召喚されたけど俺って無能?

プロローグ

ドッカーン!


バゴーーン!!


「「ぐわーーーー!」」


「行けー!今度こそ、あの壁を壊すんだー!」


「無理ですーー!攻城兵器が全て壊れてしまいました。」


「なんだとーー!

最新兵器をあれほど用意してきたのに……クソッ、それでも壊れぬか。」


「隊長ー!反撃が激し過ぎます!撤退命令をーー…わーーー」


「やむを得ん、撤退だーー!」


壁の外では新任の将軍だろうか。


何百年に渡り外敵を防いできた難攻不落の城壁に、無謀にも挑んで来た公国の将軍が、持ってきたあらゆる攻城兵器を壊しただけでなく、戦に加わった兵士の尊い命を無駄に死なせてしまう失態を犯し、意気消沈で撤退する姿を確認することが出来た。




攻撃を受けている最外の城壁から更に3枚の城壁を隔てた街の中、公国の攻撃による喧騒など全く感じられないこの場所にある一軒の家では、エルフの爺さんが孫、いや何代目の孫だろうか…にせがまれて、後にニューワールドと呼ばれる素晴らしい世界を作ったふたりの英雄の話しをしていた。


「お爺ちゃんは英雄と会ったことがあるの?」


「あぁ、あるよ。わたしが、未だお前くらいの年の頃にね。


彼等がニューワールドを作っていく姿をつぶさに見てきたさ。


そして、彼等の業績を後世に伝えることがわたしの生き甲斐なんだから。」


こうして何世代にも渡り、何百回と老人の口から紡がれた軌跡の物語が脈々と受け継がれていくのである。

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