第3話

「ふふん」


「また会ったな」


「君は私から逃げることはできない」


「私は毎晩、君に金縛りをかける」


「私との約束を果たすまで」


「あれ?これ昨日も言ったっけ?」


「昨日どこまで話したっけ?」


「わからなくなった……」


「全部君のせいだぞ」


「君が話の途中で寝るからだ」


「いいか、よく聞け」


「私は君の生活指導をする」


「君は指導に従い規則正しい生活をする」


「そうして君は品行方正になるのだ」


「これが私との約束」


「いや、これだと命令か……?」


「まあ、細かいことはいいだろう」


「とにかく風紀委員としての善良な行いだ」


「文句は言わせないぞ」


「そもそも喋れないか」


「ふふふ」


「それじゃあまた明日」


「真夜中に会おう」



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