第4話 薬草の修行、ガラスのリノウ

 好きに絵をかこうコーナー中に突然雨が降ってきた。みんな校舎に戻る。熱中しているあいつに先生が声をかけていた。


 水玉が地面をおおい尽くしていく。


 余談だけど雲の隙間からもれる光は天使のはしご。エンジェルラダー。あのはしごをのぼれば天使になれるのかなぁ、あいつはそんなことをいう。元々僕の言葉はいらない。ひとりでもやっていける。



 あっという間の通り雨。


「先生、なんていってたの?」


 久しぶりにあいつの隣に戻る。


「え?中に入ろうって、」

「それだけ?」

「あーすぐやむからって…あ、ホントに雨あがってきた!」


 何人かの子どもに混じって飛び出す。


近所の変り者のおばあさんと薬草の話。おばあさんは魔女のように薬草を煮詰めては子どもたちに配った。


「当然僕らはのまないよね、魔女死んじゃったって聞いてさ。ああ、飲んどけばよかったなぁって思ったんだよね。みんなからだに気をつけてね、暑いけどねご飯食べて水分とってね」

「その薬草で死んじゃったんだよ…」

「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。寿命かも?本当は不老不死って、ずっと死なないで今もどこかで見ているのかもしれない。よく嘘をつかれるし、教えてくれるし、すごい元気な人だった」


 あいかわらずオーバーな動きの先生、


「さて、全部嘘かもしれない。覚えているお話も自分で調べてみて、図書館…今はみんなスマホかな?持ってなくてもお家の人とネットで調べてみて。偽物の先生からは以上」

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