第15話
目的は決まった。それは誰も自殺させないこと。雪月風花の4人を救うこと。
そのために何をすればいいのか、引き続き
「私は
じゃあ
それから、
「
そりゃそうだろうな。
「
「ああ……バスケ部のエースさん? どうだろう……会話したことないし……それにバスケ部は……」
「バスケ部がどうかしたの?」
「ちょっとね……部長さんといろいろあって……」
バスケ部の部長……僕がバスケットボールに当たって倒れたときに、的確な指示を出してくれた人か。
……あれほどの人物と
「別にケンカしたとかじゃないよ」
ふむ……
「
「
「うん。別に仲が悪いわけじゃないよ? でも、避けられてるのは感じてる。だけど、どうしようもないことだから」
……思っている以上に、
「ふむ……」
「うん。頼んだ」
「悪いねぇ……あんまり力になれなくて」
そんなことはない。
僕1人だったら、この結論に至るまで、もう少し時間がかかっていただろう。最終的な結論は同じでも、迷いながらの結論になっただろう。
やはり
……そういえば攻略本を見る限り、
まぁ僕と
さて、目的は決まった。あとはどうやって目的を達成するか考えるだけだ。
僕の行動は攻略本を見ながら決めたい。だから、
ということで、
「
「何? 愛の告白?」
そんなわけないだろ。相変わらず冗談が好きなやつだ。
「もしも……未来が決まってるとしたら、どうする?」
「……」僕が真剣に聞いたから、
「え……ああ……」正確には違うけれど、「似たようなものかな」
「ふむ……どうだろう……私は人生は不確定要素があるから楽しいと思うのだけれど……」
不確定要素……僕とは正反対だな。僕は不確定要素が怖くて、人生を楽しめないのだから。
「私は……そうだね。私の人生は私が決めたいと思う。未来が決まっている人生は、楽しめないと思う」
あくまでも私の意見だけれどね、と
「未来が決まっているほうが良い、という考えも否定はしないよ。そういう人もいるだろうし、キミはそうだろうし」
見透かされているな。さすが幼馴染。
「まぁ、キミが何に悩んでるのかは知らないけどさ」
心配するなとは言えないけれど、安心しろ……なんだか矛盾しているようなきがするけれど……まぁいいや。
本当に……こいつが幼馴染で良かったな……
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