#13




before




「や、やあやあ……ガンマ君……ど、どうかな?このウェディングドレス……似合ってる……?そ、そう……?えへへっ……ま、まぁ……!このボクだからね!優秀有能、眉目秀麗、稀代の天才魔術師にして絶世の美女であるこのボクに着こなせない服なんて無いさ!ちょ……!なんで鼻で笑うんだい!?だ、誰がちんちくりんだよ!キミ、借りにも妻に対してその言い草はどうなんだい!?まったく!キミはもっと身の程を弁えるべきだよ!なんてったってこのボクを妻に迎え入れようとしているんだよ?これがどれほど幸運な事か理解しているのかい?キミのような凡人……では無いけど……とにかく!ボクという至高の存在がキミだけのモノになるんだ!もはや一生分の運を使い果たしたと言っても過言じゃない!それは重々承知してくれよ?まったくキミと言う奴はいつもいつも……そういうところだよ?ホントにわかっているのかい?返事は?うっ……たまに素直になるんだよなぁキミは……それじゃそろそろみたいだし行――ひゃっ!?ふぇ……?ああぁあああッッッ!?が、ガンマくん……ひ、引っ掛けて服ちょっと破けちゃったよ……ああああ……ねぇ!ねぇ!ねぇえ!ガンマくんっ!どうしよ!?もう式始まっちゃうよ!もぉなんとかしてよぉガンマくぅうんんん!うわぁぁあん!」




after




「…………うぅ…………はい…………ぐすっ…………はい…………誓います…………ずずっ…………はい…………ぐずっ…………チュッ…………うぅ…………しょっぱいよ…………ずびっ…………ごめんなさぃ…………」



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