#12




before




「…………やだっ…………やーだー…………行かない…………ボクは悪くない…………全部あの人が悪いんだよ…………いいよ別に…………ボクにはキミが居るし…………キミさえ居てくれればあとはどうなったって知ったこっちゃないよ…………だいたいあの人はいっつもそうだ……ボクの話は聞かないし、自分の意見が正しいと疑わないし、ボクが余計な事をすれば不機嫌になるし…………そもそも血が繋がってない。まったく似てないだろ?ボクとあの人……知らないよ、あんな人……それよりガンマ君!今日は何処へ行こうか!なんだったら2人で他の国にでも行ってみないかい?キミとボク2人でなら何処へ行ったって楽しいと思うんだよ!…………なんだよ……キミもあの人の肩を持つっていうのかい……?うっ……確かに……それは、そう、だけど……わかった……!わかったよ!でも!ボクからは絶対に謝らないからねっ!向こうが謝ってきたら考えてあげてもいい!それでいいだろ?絶対、ぜぇったいっに!ボクからは!謝らないからね!」




after




「うわぁぁああああん!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!酷いこと言ってごめんなさいお母さん!うっぐ……ぐすっ……ホントはねっ……ホントはずっと感謝してるんだよっ……ボクの事ここまで育ててくれて……ずびっ……多少、口煩いところはあるけれども、ボクにとってのお母さんはお母さんなんだよ!血が繋がってなくたってお母さんはお母さんなんだ……ぐずっ……ずずっ……だから、ごめんなさいっ!ごめんなさいっ……!うわぁぁああぁあああーーーッッッ!!!」




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