人間というもの

「戦争が始まる時、国の為の正義の戦いーという理屈や理念を表向きには掲げている。しかし、実際に戦争が始まれば、そこには国内外での汚職や贈賄などの人間の欲が絡み合っていく。また、経済活動の停止等による経済の破城も起こってくる。結局、戦争が起これば、本当に得する人などいないんだよ」エイスケはユキナに言った。「それに戦争を起こした国のトップだっていつかは死に、大抵は歴史の大犯罪者としての不名誉の烙印が押されることがたいていなんだ」


「それでも人間は戦争をするのよね。不思議だわ」「それは人間の野心の増大と、過去の歴史や体験のトラウマからなんだろうね。人と人は喧嘩をしないと決めないと、戦ってしまう本能を持った生き物なんだ」


「それに付き合わされて死んでいき、傷ついていく市民たちが最大の被害者なのね。親の喧嘩で傷つく子どものように」「人類はAIというさらなる技術を持って、それをコントロールして行かなくてはいけないんだね。そのマイナス面を超える良い面を伸ばすことが人間に出来るのかどうかは五分五分だね。私はあの世の天国からそれを見守ることにするよ」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る