不思議なこと

「死んだだけじゃ死なないって、もしかして、エイスケはもう死んでいるのにこうして今も私と話をしているって事なの?」ユキナは驚いて運転席の彼を見た。


「そう言えばエイスケが死ぬ前に私に言ったよね。セブンイレブンから贈り物をするから、配達日の変更しないでねって。それはいったいどういうことだったの?」


「あれは、僕の初七日目の葬式用に食べてもらおうと思って、予約したんだよ。だって、この世の誰かが死んだ僕を思ってくれる機会を持って欲しいからね。お別れの食膳を自分で用意したって事だよ」エイスケは楽しそうに車を運転しながら言った。


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