　少し前に切り抜きに言及したのですが、文章だと色々と……。

　小説サイトの場合、VTuberの配信でいう切り抜きというのはよほどの事でない限りは目撃事例はありません。

　小説の場合は作者による公式転載は認められている一方で、違法な切り抜きに類するものは運営が削除するケースが多いからです。

　実際、小説サイトで様々な受賞作品は書籍化というコンテストがサイトごとに開催され、そちらへエントリーするために複数サイトでの転載が多い傾向も。

　書籍化コンテストの有名所は『小説家になろう』のなろうコン、『カクヨム』のカクヨムコン辺りでしょうか。『ノベプラ』はHJ小説大賞をやっていますが、こちらはなろうでもエントリー可能な時期もあるので、どちらかというとノベプラ独自とは少し違うかもしれません。

　こうした書籍化コンテストに応募するため、複数サイトのアカウント掛け持ちは小説を投稿している人には多いです。

　過去には個人サイトで小説を発表というケースもあったわけですが……。

　『ノベプラ』ではバーチャルYouTuberの企業勢ともいえる『にじさんじ』及び『ホロライブ』の二次創作が認められていますので、ますます見分けがつきにくくなるでしょう。

　はじめに一次創作のアバターと明言したのも、こういう事情がある為ですね。文章では場合によって二次創作小説と認識されるのも、このため。　

　一次創作でやらなければ、こちらの文章が逆にバーチャルYouTuberの切り抜きなのではないか、と認識される懸念もあるからですね。

　特殊な事例ではありますが、『アルファポリス』では書籍化された際には本編のダイジェスト化が求められます。これも、いわゆるVTuberから見れば公式切り抜きにもなるでしょうか。

　逆にダイジェスト化するのであれば、切り抜きっぽくして配信の全貌は書籍で……みたいなこともできますが、これはかなりのレアケースなので、参考までに。

　最後に、何故に切り抜きの話題をしたのかというと、昨日、『邪神ちゃんドロップキック』の公式が違法な切り抜きの再生数が多かったことに対し、何と公式で切り抜きを実施して「どこよりも早くアップロードする」と宣言した背景があるからです。

　動画でも音楽でも様々な箇所で違法アップロードが問題視されていたのは、昔からなのですが……それがきっかけでとある作品も生み出されたわけです。

　文章もまとめサイトでコピペされるケースもあれば、他にもいろいろなケースもあります。しかし、文章の場合は……詳細はお察しください。

　文章VTuberは文章で配信を行いますが、文章とはいってもあくまでVTuberの配信ですので、違法な切り抜きをしないでほしい、というのが切なる願いでしょうか。

　皆さんも、可能であればレッツVTuber、なのですよ。

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