第2話 砂漠の刑務所
ぴちょん...。
俺は水の滴る音で目を覚ました。
「ここは...?」
天井が見える...という事は何処かの部屋であるという事だ。
妙にフカフカで質の良い布団を剥ぎ取って辺りを見回す。
「...えっ?」
そこは鉄格子がはめられた部屋。
つまり牢獄であった。
「う...ん」
俺の横で眠る妹の顔を叩いて起こす。
「リウ! 起きろ!」
「ね〜ね...?」
リウが起きた時の服装を見て思った。
そう、リウが黄色の囚人服を着せられていたのだ。
(囚人プレイだなんてエッチすぎます! お姉ちゃんは許しませんからね!)
と言いたい。
桜色の髪を2つ束ねてツインテールにしている幼い妹にこんな事をさせる奴は本当にいい趣味をしていると思う。
だがしかし、どうやら俺も妹とお揃いの囚人服を着せられていた。
まじまじと鏡に映る自分の姿を見てこれはこれでアリだとも思う。
桜色の髪にちょっとしたアホ毛がアクセントになっていて可愛らしい少女の姿が映し出されている。
20歳で童貞だった俺も異世界転生した時から美少女なのだ。
(やっぱり可愛い女の子って言うのは何着ても可愛いだよな...)
今の俺の姿は超絶ロリ美少女なのでどんな服でも似合ってしまう。
勿論妹であるリウも超絶ロリ美少女なので似合ってしまうのだ。
そこまで考えていると思わず嫌な予感が頭をよぎった。
(まさか!! 俺たち美少女ロリ姉妹を2人並べて囚人プレイを強要してくるとかじゃないよな!?)
いや...まさか...。
そう思いたい所だが恐らくこの予想は当たっているだろう。
そうでなければ独房らしきこの部屋の質が妙に良いことの説明がつかない。
そう思っていると鉄格子の外からデブの看守が姿を現すのだった!
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