こんなにヒロインしてない女主人公も珍しい。
相棒や頼れるナイト役や保護者役は異性なのに、まったく逆ハーレム感がないのがすごい。自サバ系にありがちな「ワタシ全然女の子に見られなくて〜⭐︎ミ」をここまで地で行く奴があるか。
イケメン、美形であるはずの面々も、読み進めるにつれ、主人公たちの残念感が伝播し、登場のたびに「おつかれ」と肩を叩きたくなるくらい親近感が湧いてくる。
一応、主人公も相棒のたもっちゃんもとりあえずチート持ちだし、飯テロしてたり、知識チートしてたり、モフモフや幼児が仲間になったりしてるのに、なぜか感じられない俺tueee。
しっかり要所では俺tueeeしてはいるのに、同時にあちゃーもついてくるので、読後に残るのはあちゃーの方という。
普通異世界転生ものの主人公って「こんなの見たこと(食べたこと)ねぇ⤴︎」って言われて「またなんかやっちゃいました?」じゃないですか。彼らの場合、本当に何かやらかしてからの「またなにかやっちゃいました?」なので腹が痛い。
あれですよ、ぬことかが植木鉢とかひっくりかえして、何が起きたかわからないって顔してる奴。飼い主に怒られるの察しつつも機嫌を確認せずにはいられないってそーっと振り返る奴。
彼らが事件に巻き込まれては解決するたびに、個人的にはド○フのセットが倒壊するシーンがあのBGMと共に脳裏をよぎる。
彼らが同級生にいたら面白そうだけど、身内にはあんまりいてほしくないですね!
ほんと読者と小説のキャラクターという距離感で触れられて良かったな、と思うくらいイキイキとして面白い面々です。
なんで書籍化されてないのかわからないな、と、思ってるんですが、たもっちゃんのキャラデザだけはどうにもごは○ですよのあの絵柄が浮かんできてしまうのです。なんでだ。