いったい、どうやって??
小学校低学年のころ。
夏休みということで親に肝油ドロップスを買ってもらい(学校でチラシが配られて、学校で購入してた)自分の机の引きだしにいれてました。
丸くて平べったいフタつきの缶でした。
食べた後はもちろんふたを閉めて引き出しへ。
当時は借家ずまいで、いわゆる和風家屋。
サッシ窓なんていう洒落たものはなくて、木枠にすりガラスが入ってて、鍵はねじって占めるあれでした。
ふつうの窓と、そのしたに長細い掃き出し用の窓がついてました。
外は土の庭でした。
そんな夏休みのある日のこと。
窓際に置いた机のすみっこをありんこが歩き回ってます。
一列に並んでぞくぞくと。
どこから……は外だと見当つきましたが、どこへがわかりません。
毎日もらうおやつも親が管理していたので手元にはなく、ありにねらわれるものはありません。
そこでありの行き先をみていると、引き出しの中へどんどん入っていきます。
そう、肝油ドロップスの缶が入っている引き出しです。
(まあ、あまくておいしいもんね。でもありには缶のふたはあけられないもんね)
そう思いながら引き出しから缶を取りだしふたをあけると……
たくさんのありんこが中をはい回っていました。
母親に見せたところ当然のことながら没収→廃棄となりました。
そしてつい先ほど。
縁側でかたづけをしていたら本の下からひとつの缶が出てきました。
ふたをあけてみると……すっかり忘れていた食べかけの芋けんぴの缶でした。
食べ終わってたと思っていた私は思いがけないラッキーと食べようとしました。
芋けんぴ、好きなんです。
話の流れからのご想像どおり、ありんこが中をはい回ってました。
数匹だけだったのが救いですが……ソッコー処分しました。
サッシガラスなのに……どうやって侵入したんだろう?
缶の場所も窓から遠かったのに……謎です。
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