Interesting way to die

時任 花歩

アイスクリーム自殺

私は今、自殺している最中だ。私はこれをアイスクリーム自殺と名付けた。


なぜかって?


そりゃもちろんアイスクリームによって死ぬからだ。首吊り自殺や投身自殺みたいな言葉の形だ。


ある有名な海外のアイスクリームの会社の幹部が言うには、「社長である父は重度の糖尿病になり、叔父は50歳という若さで亡くなった。自分たちが愛をこめて作ってきたアイスクリームを悪く言いたくはないが、これらの疾病にアイスクリームが全く関連がないとは言えない。」と。


 つまりアイスクリームの製作者のように毎日大量にアイスクリームを摂取し続けると早死にする可能性が高くなる。  


 私は思った。なんてすばらしい自殺法なんだろうか!


もし私が平均より早く死んでも、まさか私が自殺したなんて思いもしないだろう。誰も自分のせいかもしれないとは思わない。実に平和的な自殺ではないか。


そう思いついてから毎日欠かさずアイスクリームを食べている。箱に小分けされているものや大きな箱に丸ごと入っている業務用のものなども買った。大きな箱ごと冷凍庫から出して、そのまま大きなスプーンですくって食べている。誰かが私がこんな悲惨な状態になる前にすくってくれればよかったのに。と存在しないメシアを恨んだ。アイスクリームは思っているより早く溶けてしまう。この間出来立てのホットケーキにバニラアイスクリームを載せたらすぐにでろんでろんに溶けてしまっておいしくなかった。


とはいったものの、最近はおいしいかどうかはどうでもよくなってきた。とにかく何かを口に入れていないと不安に襲われるようになった。こんなことなら普通に入水自殺でもした方がよかったと思った。



 あなたは私が何歳で死ぬと思う?アイスクリーム自殺は成功すると思う?

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