あほな私

@rindou100

第1話

アホな私 その一 豆腐事件


 小学二年生頃の時学校から帰ると、村長

をしている叔父さん家にお手伝いに行く。

村長は父の兄である、その奥さんは元芸者さんだという、きれいな人だった。

その日のお手伝いは豆腐を買いに行って来てねえーと鍋とお金を渡された。竹林を抜けると一気に日差しが強い夏の午後でした。大通りに出て向こう側が豆腐屋です。小さな田舎なのでここも親戚です。おばあちゃんは小腰をかがめながら豆腐を鍋に入れてくれました。

帰り道ふと奥さんが細かくしてもらうんだよと言ったのを、思いだしてしまった。

さて細かくとはどういう事か、と?考えた?

左腕で鍋をぐっと抱え込んで、右手の指を広げて、えいっと突っ込んだ。もう止まらない。ぐにゃ ぐにゃっ ぐにゃっと

2・3回握った。

豆腐買ってきた¦と玄関に鍋を置いて いちもくさんに逃げ帰った。

その話しは誰にも言えない。その後は誰も噂もしない。今思えばそれは細の目に切ってもらってくるんだよ、と 言う事だったんだ。だからなのかわたしはあまり豆腐が好きではない。

これを最近、やたら思い出してしまうので ノートに書きこんで、自分の心にしまい込んでしまおうと思い書きました。

先日三つ違いの妹にこの話をしたら、彼女私の後ろからついて来ていて、ねえちゃん何をしているんだろうって、左右の後ろ脇から覗いていたんだって

ええっえ¦w

そんな記憶は全然ない。

こんなアホ¦な私でも八〇才になれました。

感謝です。

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