イツメン6人でデスゲームに巻き込まれました

@kanomu

第1話 生存者 6名

キーン


『うっ…頭が…って、ここは?』


周りを見てみると、美佳達が気を失っていた


『ねぇ!起きて!』


近くにいた美佳みかを揺さぶる。


「ん、あとごふん…」


『そんなこと言ってる場合じゃないんだ!』


美佳「ん〜…ふぁ〜…ってここどこ?!」


『知らない、こっちだって聞きたいよ』


とりあえず皆を起こすのが最優先だと考え、美佳と一緒に皆を起こした。


全員が起きると、部屋にある扉の上のモニターにこんな状況じゃなければ可愛いと思える豚が映った


{やっほー!ぼくはほーく!よろしくね!これから皆にはある廃校から脱出して欲しいんだ!このモニターの下にある扉の先は教室に繋がってるから、頑張ってね!} ブツッ


『は?』


情報量が多すぎる。ただでさえ知らない所にいるんだ、混乱している。それに加えて廃校から脱出?意味がわからない


祐希「はぁ?!一方的に意味わかんねぇこと言いやがって…」


結衣「何ここ…意味わかんない…」


爽「何もわからなくて不安なのは分かるけど、とりあえず出てみよう。ここにいたって何も変わらない」


『そうだね』


奈央「ここが1番安全っぽいわよ?外に出たら何があるか分からないじゃないの。私行きたくないわ」


『でもここにいても何もせず餓死するだけだよ』


奈央「っ…分かったわよ。」


結衣「ほ、ホントに行くの?怖い…」


美佳「結衣には私がついてるじゃん!大丈夫!」


祐希「ここで野垂れ死ぬなんてごめんだ。早く行くぞ」


『あぁ』


爽「単独行動は絶対にダメだよ」


皆がこくりと頷く。


ガチャ


扉の先には



ボロボロな教室が広がっていた


『あの豚が言ってた通りだ…』


爽「ここボロボロなのに電気はちゃんとついてるんだね」


結衣「暗くない…良かったぁ」


美佳「大分明るいね。てっきりホラーゲームみたいに暗いのかと思った…」


奈央「そうね。」


祐希「とりあえず正面玄関にいくぞ。」


爽「出れるかもね」


『この教室ってどこの教室なんだ?』


爽「2ー5って書いてあるよ。」


2年生の教室か。


結衣「きゃあああ!」


『…っ!』


爽「こ、これは…」


祐希「うわぁ!」


美佳「ヒッ…」


奈央「うっ…ぷ」


廊下に出ると、目の前に腐敗途中のウジが湧いている死体があった。


廊下を見渡せば、もう一人死体が横たわっている


『ここ通るのか…?』


奈央「通れる気がしないわ!」


美佳「わ、私も無理…」


この教室はちょうど真ん中だ。俺が見たのは右側、左側には何も無い。


『左側に階段があればいいけど…』


祐希「行くぞ…」


爽「うん。」


『あった』


奈央「良かった…」


結衣「早く行こ!」


1番最初に発見した結衣はスプラッタ系のグロい映画が大の苦手。だから大分精神的ダメージは大きいだろう


『一階だ…』


爽「よし、正面玄関を探そう」


祐希「どこにあるのか分かんねぇな」


結衣「あ、あそこにあるの校内地図じゃない?」


美佳「そうっぽいね!」


『迷わずに行けそう』


カシャ


持っていたスマホで校内地図を撮った。これで一々確認する為にここまで来ずに済む。




歩いて5分くらいでやっと正面玄関に着いた


祐希「っ…」ガチャガチャ

祐希「開かねぇ。鍵穴が付いてるし鍵探せば出れるだろ」


爽「じゃあ職員室だね。」


『…ちょっと一旦喋らないで』


…ズルズル…ズルズル…


『なにか来る』


結衣「え、どうしたらムグッ」


『用務員室に逃げ込むよ』

┈┈ 一階 用務員 ┄┄

…ズルズル…ズルズル…ズルズル


今、目の前通ってる…


チラ


『ッ…?!』


『ハッ、ハッ、ハッ』


祐希「どうした?」


『今目の前通った時に何引き摺ってるのかなって覗いて見たらあいつ死体を』


爽「落ち着いて。早口になってるよ」


『ごめん…でも引きずられてる人はもうボロボロだった』


結衣「そっか…」


美佳「まだいるのかな?」


奈央「音的にもう行ったっぽいわよ」


結衣「私がちょっと見てくる」


『危ないよ?』


結衣「大丈夫。扉からちょっと除くだけだから」


結衣が扉の外に首だけ出して見ている


結衣「うん。大丈夫そう」


結衣が外を見ながら言う。

その瞬間結衣が倒れる


『ど、どうし…ヒィッ おえぇ』びちゃびちゃ


祐希「大丈夫か?!」


『うっぷ…おえっ』


奈央「何が…」


『見ちゃ…ダメ…』


えずきながらそう言う。みんなに見えないようにを廊下の外に出し扉を閉める


美佳「何して…」


爽「まさかっ!」


僕はこくりと頷く

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