美しいとは

宵月

朽ちた花

 美しいとは、鬱くしいである。と、思う。終わりの花のように、はらりと堕ちてしまうような儚さがそのように思わせているのだろうか。しかし、美しい鬱くしさのなかに、毒々しさを感じさせるものに私は未だかつて出会った事がない。鬱くしいとは、一種の魅惑であり、フェロモンのようにあたりを酔わせる。それがまたなお一層に美しさを惹き立ているのだ。

  

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

美しいとは 宵月 @yoizuki0707

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る